雪のチングルマ

本屋さんで文庫を探していたときにカバーのイラストが気になって手に取りました。新田次郎の短編集で、新装版として出たばかりのようでした。

雪のチングルマ、羽毛服、コブシの花の咲く頃、表富士遭難、赤い徽章、真夜中の太陽の６編。真夜中の太陽を除く５編は山岳小説で全て遭難がからんでくる話でした。
実際に発生した遭難事件を題材にしたという「表富士遭難」がいちばん印象深い作品です。

カバーのイラストは唐仁原教久さんでした。この人のイラストは温かみがあっていいですね。以前読んだ高倉健の「南極のペンギン」のイラストを思い出しました。