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この物語は、岩壁に鎖をかけ、頂に続く道を作る、岩松(播隆上人)の生き様を描く。自分の生き方を徹底的に貫く姿に感銘する。播隆上人は、頂で見た虹の中の人影を亡き妻と見た。同行していた人々は、それぞれに想い人の姿と見た。
物語の中に蘭方医が登場する。播隆上人は蘭方医に、その現象を語る。蘭方医は、現代で言うブロッケン現象を話すとともに、誰かに見えるのも正しいと肯定する。その自然現象の解説と、精神的なもの、双方の話しを聞いた播隆上人は、次にこの現象を見たとき、自分の手を振ってみようと考えながらも、それは亡き妻だと信じて疑わない。この心の動きも伝わってくる。
この本を読んで播隆上人に興味を持った。本の最後の記載を読むと、この播隆上人の像が JR松本駅前にあるようだ。また、播隆祭(北アルプス飛騨側開山祭)というのもあるようだ。
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