今回は石巻市北上総合支所の近くに活動の拠点が置かれた。
内容は、以前別の方々が集めた大量の瓦礫を、重機が使える場所まで手で移動させる。
釘が出た木片や錆び付いた鉄板、重いコンクリート片を20人が半日かけて運搬。
疲れた体と心に現地の方の笑顔と感謝の言葉が深く浸透した。
少しずつ綺麗に復旧していく町とそこで逞しく生きる方々
たくさんの勇気を届け、逆にいただいた。
そして今後の課題も聴くことができた。
広大な北上川と三陸海岸
田園風景が広がる集落とそれを囲む山々
その美しさは未来永劫変わらない。
ただし、目をやるとあちらこちらで赤い木の存在に気付く。
集落全てを飲み込んだブラックホール
内陸10kmにまで及んだ大津波は、山までも駆け上がっていった。
海水により立ち枯れしてしまった木々が山を赤く染める。
津波が破壊したものは瓦礫と化し、山の中腹まで運ばれ、現在に至る。
重機の入れない山
その全て人が手作業。
ハチやマムシが心配される夏場は山に入れない。
今も手付かずの瓦礫…克服すべき今後の課題だ。
12月から3月にかけて撤去に取り掛かるそうだ。
またたくさんの人手と時間が必要とされる。
苦笑いしていた現地の方の表情が痛い。
決して高い山ではないが、平地以上に労を伴うことになるだろう。
全くの素人でも構わないが、山を知った人間だとより心強い。
ここヤマレコHPにはたくさんの自然愛好家、山を愛する者が集う。
仮想空間であれ、現実社会であれ、自己表現できる場があるのは嬉しい。
そして、自分の趣味が実益を兼ねる、そんな体験を誰もが望んでいる。
今までに得た知識と経験が無数の笑顔を呼び、また新たな笑顔を生み出す。
する側、される側に起こるスマイル連鎖反応
被災地はもちろん、国全体に活気が戻る。
プラスの相乗効果は人知の想像を遥かに超え、やがて歴史的大災害をも凌駕する。
5年先か、10年先か復興する日は必ずやってくる。
その日が一日でも早まるのを願いつつ、
天災を起こした地球が驚くほどの素晴らしい町に再建されると信じている。