謎の堂満ルンゼ

十数年前ルンゼを登ると言う意識ではなく、稜線をシールスキーで歩いてみたいと思いでスキーを担いで登ったのが今回下りた2もしくは3ルンゼだった。その日下山後友人にあれは第何ルンゼか聞いたところ「それは3ルンぜやな」という事で3ルンぜと思っていたのだが今回改めて稜線を歩き、それなら2ルンゼは何処なのか？大岩のある下降点までの間に別なルンゼはあったのか？と言う疑問が湧いてきた。今回下山後麓に住むその友人宅を訪ね話をすると一冊の本を見せてくれた。昭和62年発行の城陽山岳会によるものだ。その中の地図には堂満に真っすぐ突き上げる1ルンゼ、今回下りた所だろう2ルンゼさらにその右に3ルンぜが書かれている。1ルンゼ、2ルンゼと表記が少し違うのだががおそらく2ルンゼに途中で合流するスラブ壁の下を指すと思われる。家に帰ってヤマレコ以外も含め記録を見ると下山したルンゼを2と書いている方もいれば3と書いている方もいる。本の地図からすると下りたルンゼは2ルンゼ、すると3は何処に？googlemapで見ると東レ新道との分岐あたりに2ルンゼと合流する沢の様なものが見えるがはっきりとはわからない。ヤマレコの地図登録のページで見るとそこを通った記録はない様だ。もう少し金糞峠寄りに記録があるが、先の地図で言うとこれは右ルンゼになる。地図と言っても概念図なのではっきりしないが2ルンゼへの下降点はコルBとなっている。あそこはコルかなあとも思う。下降中も下ばかり見ていて左後ろから合流する沢を見落としたのか？地図通りに3ルンぜがあるならそこのレコが全く無いのは何故か？普段平気で1ルンゼ、2ルンゼ、3ルンぜと呼んでいるがあれは幻なのか？何よりも比良でこんな謎があるとはと驚きの日でした。