|
凄く久しぶりのテントの話です。
テントの話�イ鮓�開してからしばらく新しいテントは買っていなかったのですが、ここへ来て2張購入。
そのうち1張はすでに数回使用してきましたので久しぶりにレビューをしてみようかなと思いました。
今回のテントはZEROGRAM EL CHALTEN Pro 1.5pです。
写真は双六小屋で使用した時のものです。
自立式のダブルウォールテントで吊り下げ式・長辺入り口のテントとなります。
特徴はその設営方式で、吊り下げ式と言えばフレームとなるポールにインナーテントを吊り下げて上からフライシートを被せる形式が多いと思います。
新型のステラリッジテントもこの形式ですね。
しかし画像で見てもわかるようにこのテントはポールが最も外側で、フライシートとインナーテントの両方をポールに吊り下げる方式となっています。
さらに特徴的なのはフライシート・インナーテント・グランドシートを最初から合体させておく事ができるため、実際の設営の場面では一式広げてポールに吊り下げ前室を作れば完了という凄まじいお手軽さとなります。
私のように手早くテントを張れない人間でも、設営も撤収もかなりの時短が可能でした。
インナーテントはフルメッシュ仕様。
長辺は両側に出入口があり前室と後室をどちらも同じように使用する事ができます。
上記のフルメッシュと合わせて全開放すればとても涼しいです。
室内は中央のランタンフック、短辺側の天井近く両方に大きめのポケット、長辺側の足元と頭部の丁度対角になるような位置に小ポケットとインテリアも充実しています。
EL CHALTEN Proシリーズには使用人数によりいくつかの種類がありますが、私が購入したこちらは1.5ｐという事で1.5人用となります。
この1.5人という仕様が非常に絶妙でありフロアの横幅が104ｃｍとなっております。
私のようにテント内がごちゃごちゃしやすい人には本当に使いやすい広さがありながら2人用より軽くコンパクトになっているという神仕様。
別に一人用の広さでも何とでもなりますし問題があったわけでは無いのですが、この丁度良い広さは癖になります。
是非とも他のメーカーからも出してほしいものです。
テント場であまり他の人とかぶらないのもメリットと言えるでしょう。
あと純正のスタッフバックにコンプレッション機能があるのも地味に嬉しいです。
さて良い事ばかり書いてきましたがデメリットもあります。
まず第一に値段ですが、定価で￥73,700（税込み）と結構な高額です。
数ある山岳テントの中でもこれはなかなか高い部類に入るのではないでしょうか。
私はたまたま新品が20000円引きというかなり安くなっている物を買えたのですが、定価で買うかと言われるとうっ！となってしまいそう。
まだ夏にしか使った事が無いのでわかりませんが、フルメッシュなので寒さには弱いかも知れません。
ただフルメッシュは最近のテントには多いですし冬はテントよりもウェアやシュラフでの防寒が最重要なので、多くのテントメーカーが導入しているのであれば実際には問題にならないのかもしれませんね。
2人用より軽いと書いたその重量ですが、フライ・インナー・ポール・ガイライン・ペグ・グランドシートまで含めたパッキング重量は1760ｇという事で実際の所は凄く軽いわけではありません。
ZEROGRAMというメーカー名からイメージするUL的な軽さとは全く違います。
これは短いですが3本目のポールがあったり、前室後室両方が出入口になる仕様の為その分生地が多いとかファスナーなどの金属パーツが多いとかであったり、インナー・フライ・グランドシートをすべて接続するパーツ分の重量がプラパーツとは言え無視できなかったりといった所からくるものだと思われます。
最もメジャーと言えるmont-bell ステラリッジテント2型がパッキング重量1430ｇなので1.5人用なのにそれより重いという事からも明らかですね。
ですのでこのテントは軽さよりも設営の手軽さを含めた快適さと、珍しさからくる特別感を求めたテントと言えるでしょう。
つらつらと書いてきたメリット・デメリットですが、これら全て包括して私はこのテントが非常に気に入っています。
今後の山行で一番使うテントになっていくのではないかと思っています。
機能や重量など道具を評価する指標は多々ありますが、私にとってこのテントは「とてもテンションが上がる山道具」という非常に重要な指標をクリアしているテントです。
テントに限った話ではありませんが、なんだかんだでテンションの上がる道具って素敵ですよね！
終わり。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する