周知のとおり山の日が今年から施行され祝日となります。
私の感想と言えば「山の日は一体誰のためのものなのか？」
というものです。
山の日は、制定により経済的利益を見込む会社や団体の方々の請願が大きな
力となり制定されたように聞いています。
このようなものの制定は、一般的にもそのような請願の動きと権限を持つ
行政との折り合いを基として制定されるものなので自然な流れなのでしょう。
ただ、私個人は最近登山に関して納得できないものが感じられています。
それは、山の日制定の動きが活発化してきた時期以後山岳関係者から登山者へ
のプレッシャーが強まった感があることです。
これは私の想像ですが、制定の条件として関係団体へ登山の安全への強化が
求められたのではないかという気がします。
もちろん安全は大事であり様々な配慮や努力をすることは当然のことです。
しかし、基本は登山はレジャーであり、必要以上に束縛を受けるのは違う
と思っています。
1年程前、私はある山で登山届を提出した時に関係者からプライバシーの侵害
と受け取れる行為を受けました。
私はそれ以来提出しないようになりました。
また昨年、ある駅では警察が登山者を待ち構えていて強制的に届出を書かせて
提出させていました。
届出に関して言えば、もしどうしても推奨したいのであれば、重要なプライバシー
が記載される書類である以上少なくともその保管責任者、保管場所、保管期間、
廃棄の方法を明確にするのが先決であると考えますが如何でしょうか。
今のこの時代にそれが全く論議されず提出有りきなのが不思議なくらいです。
また遭難事故に関しては、遭難はプロでもベテランでも初心者でも起こすもの
なので、いたずらに未熟な初心者の遭難のみを責めるのは如何なものかと思って
います。
遭難した時はプロも初心者も同列だと思います。
プロやベテランでも遭難経験のある方はいらっしゃるはずで、幸運にもその時は
死亡しなかったのだと思います。
私は登山中いつも「事故を起こすか起こさないかは紙一重のところだ。」と
感じながら歩いています。
みんなよく頑張っているな！と思って歩いています。
登山とはそういうもので、死者への個人的非難は控えるべきだと考えます。
ちなみに最近の山と山以外の事故件数などを掲載しておきます。
この数字への解釈は人それぞれでしょうが、私はこれと見て山がクローズアップ
されすぎているようにも思われます。
山岳事故 平成２６年 件数 ２,２９３件 死者 ３１１人
水難 平成２６年 件数 １,３０５件 死者 ７４０人
交通事故 平成２６年 死者 ４,１１３人
注） １．山岳事故には山菜取りや観光を含む。
２．山岳事故死者数は最近１０年はほぼ横ばい。
３．水難には釣りなどのレジャーを含む。
４．水難死者数は最近１０年では年700人〜９００人。
この件とは無関係の余談ですが、この豊かな日本で毎年約３万人の自殺者がいる
ようです。
ankou さん、今日は。
私も山の日なんて疑問に思っています。誰かが自分の利益を考えて作ったに決まっているからです。
登山者への、安全に対するプレッシャーが強くなったとすれば迷惑千万ですね。何の為のプレッシャーですかね。遭難費用を減らしたいのですかね。そのために色々と束縛を受けるのは御免です。
それだったら、私は遭難費用は実費を自己負担にすればよいと思います。今の、どんな場合でも無料といふのは、モラルハザードを助長しているとしか思えないからです。
それから、事故死者の数ですが、これだけでは一概に多いとか少ないとか言えません。と言ふのは、山岳遭難も水難事故もそれぞれの分母の数、母数が分らないからです。
何とか分るのは交通事故だけです。交通事故の場合は、その母数は一億二千万人だからです。4113/120000000＝0.003％ これは決して多い事故死者とは言えませんが、これは他と事故率を比較する目安になると思います。
mesnerさんコメント有難うございました。
山が好きだからと言って「ワーイ、山の日大歓迎！」とはならないですよね。
返って迷惑することが多くなるような。。。
費用負担は、交通事故でも水難でも我々の納めた税金を投入して予防や救助を行なっているので、国民として負担をどこまで許容できるかの問題だと思います。
国民のレジャーを奪う方向には行ってもらいたくないですね。
数字に関してはmesnerさんのおっしゃるとおりだと思います。
その上で、私個人としては水難の死者数などを見ると「登山者は頑張ってるな」という印象をどうしても持ってしまいます。
今のメディアの報道では、山岳遭難だとセンセーショナルに扱って報道すると視聴者の気を引きやすいみたいな姿勢が見えるような気がします。
登山届を提出すれば事故が減る、のような？？報道もありました。
ankouさん、こんばんわ。
概ね同意見ですが、私なんかは、
夏山くらいはレジャーだからこそ
それなりに規制してほしいと思っているクチです。
登山届の提出と入山料の支払いが
遭難救出保険とセットになっていて、
なおかつチェックポストで登山者のある程度の動向が
把握されるような。。北アの一部とかでは
そういうのもありじゃないかと。。。
一部ベテランさんにはひんしゅくを買いそうですが。
初心者の無謀、貧弱装備のお気楽で楽しいそれ(山行)と、
上級者のある程度、かなりの危険を伴う登攀、冬山
などは似て否なるもので、分けて考えてよいのではと。
(微妙な奴がたくさんあるから困りものではありますが)
仕事がら祝日とは縁がないもので、、山の日といわれても。。
てな感じで、あまり感想がありません。
k-yamaneさんコメント有難うございました。
まずは人により山岳事故の現状認識に違いがあるのではと思います。
２０１２年時点の登山者人口は８６０万人と言われ、それだけいれば今程度の事故や死者数は決して多いとは言えないやむを得ない数だというのが私の認識です。
レジャーなどの他の事故原因との比較からしてもそのように思います。
その少ない事故の確率の中に私が次の山行で入るかもしれませんが、それはそれで仕方のないことだと理解しています。
その状況の中で、登山者全員に「あーしろ、こーしろ。これはするな」と制限を設け管理を強化するのは、ほとんどの登山者の自由な楽しみを奪うことになると思います。
ちなみに平成２６年の労災事故死者数は１,０５７人、死傷者数は約１２万人です。
登山はレジャーだからこそ事故は自己責任で処理すべきで、このような労災事故こそ管理を強化して社会からもっと減らしてもらいたいものです。
私は自由な心で自然に親しむために山に行っているので、必要以上に管理が強化されたりしたら行く目的を失うこととなり山に行かなくなると思います。
私が考える登山関係の改善点を２点ほど表記してみました。
�ゝ濬�費用負担
この問題は、上記のことと区別して考えるべきだと思います。
予算の取り合いの次元ではなく(自治体同士の分担は別として)、国民の総意で登山者の救助に税金を使うなということになれば、費用は全額登山者が負担すればよいと思います。
そうすれば山岳保険もさらに普及しその経済効果も生まれ保険会社も喜ぶことになるでしょう。
また、専門家による救助要請判定委員会などを設置して、救助要請が妥当であったかの判定を行ない、不適当であった時は通常費用に一定額を加算した費用を登山者に請求するなどの措置があっても良いかと。
�∩�難者の捜索
今でも捜索による二次遭難が起きないような救助体制を取っていることと思われますが、捜索による人的被害や負担を軽減する措置もさらに徹底すべきで、例えば事故が発生してから(発生したと思われる時から)２４時間以内に遭難者を発見できない時は捜索を打ち切るなどの措置を取れば良いのではと思います。
長くなるのでこの程度にしておきますが、これらは登山者の自立を促す方法にも繋がると思います。
日本は何かというとお上などが下々を管理して制約したがるから自立した人間が育たないのであって(自立されないようにしているのかも？)、登山も規制を強化する方向で対処しようとすればこれから育つ若い人たちもお上任せ、他人任せの人間となり決して良い結果にならないのではと思います。
もう充分長くなりました。 すみませんでした。
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