初回のスイス行きは1988年9月。団体旅行の目玉でもある標高世界一の鉄道駅(但し、地下というか、トンネル内の駅)ユングフラウ・ヨッホを先ず目指している(因みに、地表の駅で世界最高地にあるのは、マッターホルン直下のゴルナーグラート駅)。地下駅を出ると、盛夏でもいきなり氷河の雪原に出る。目の前にアレッチェ氷河、さらにアイガー、メンヒ、ユングフラウの三山が迫ってくる。
ここで個人旅行と団体旅行との大きな差をつくづくと味あうことになった。簡単に言えば、団体さんはここでそれほど長い時間の滞在が出来ない・・・・帰りは"次の次の電車に乗ります"などと添乗員が言っている。地表へ出るエレベーターの待ち時間も馬鹿にならない。また、登山電車の乗換駅のクライネ・シャイデックでは、そのまま乗り換えるので、景観の素晴らしいこの場所でゆっくり出来ないのだ。近くのレストランのデッキでゆっくりとコーヒーやスープなどを飲みながら、景色を楽しみたいもの。駅の裏手のハイキング・コースの脇に、この地を愛した新田次郎の墓碑(記念碑)・・・と言っても10cm角・高さ1m位の白塗りの木製の角柱)・・・があったが、何故か後に行った時には撤去されていた。
チューリッヒからグリンデルヴァルトへ向かう私鉄への乗換駅のインタラーケン・オスト(東)へ行くには、ベルン経由の特急(IC)を使うのが最速だが、やはり、中世の都市・ルツェルンは外せない。ここで一泊して(適当なホテルには空室がなく、駅の案内所で紹介して貰ったのが"最高級"と言われるGrand Hotel National、目が出るほど高かった)、翌日はインターラーケン・オスト駅を目指す(鉄道博物館を訪れたかったが割愛)。この路線はスイス国鉄唯一の狭軌路線で緑の山の中をゆっくりと登る。インタラーケン・オストで私鉄のWABに乗り換えるが、同じ構内で簡単にできる。但し、1本の列車の前部と後部は行き先が異なり途中で分割されるので注意が必要。グリンデルヴァルトの駅の傍らには各ホテルへの直通電話があり、予約していれば迎えに来てくれる。グリンデルヴァルトは、周辺の山々へのアクセスが良く、滞在型の旅行に向いている。・・・当時はこの村にはタクシーは2台しかなかった!・・・
スイスは山も楽しいが、鉄道も楽しい。列車はほぼ時刻表通りに来るが、国際直通列車はスイスへ入る前から遅れがあるものが多いね。
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日記
スイス・・・グリンデルヴァルト(Grindelwald)は心の故郷 序の章(2)
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