木曜の朝になって長女と次女が、顎やら耳の下が痛いと言い出した。
姉の方は、みるみるあご周りが腫れだして、
完璧なおたふく顔に変形してしまった
本人も気になるようで、何度も鏡を見に行っては、
『こんな顔じゃ治っても、学校いきたくない
』みたいな泣き言を吐いていた。
妹の方は、外見的にはほとんど変わらず、
本人の自己申告によるあごの痛みのみで、
『実は、おにいちゃんおねえちゃんの真似してるだけなんじゃない？？』
との疑いを持ちつつも経過観察。
結局、昼にはどちらも３７℃↑くらいの発熱になった。
木曜日は台風の雨が９時過ぎから激しくなってきたので、
金曜日に受診。
ところが、いつもお世話になっている老夫婦の医院が、
何度掛けても電話がつながらない（木曜）。
金曜に改めてかけ直しても留守番電話だったので、
医院の様子を見がてら、別の小児科へ行ってみた。
わずかな期待を胸に、小路に入ってみたが、
医院のシャッターは降りたままで、告知の貼り紙もなかった
夫婦どちらも息災ならいいけど、ちょっと心配。
別の小児科についてからは、
流行り病いにありがちな別室待機をしてから受診。
８月下旬の長男坊（自宅療養のみ）の発症からの経緯を先生にはなしたあと、
子どもら本人たちに問診。
先生曰く、
・潜伏期間は２〜３週間。
・おたふくといっても、厳密な診断をするには血液（抗体）検査が必要です。
・耳の下の腫れてる部分から採血するのも厳しいし
・普通の町医者だと設備もないので、経過や様子をみて総合的に判断する
・法律で登校不可の疾病に指定されているが、２割くらいの人は感染しても症状がほとんど出ないので、実際には発症中のすべての人を登校不可にすることは困難。
・発症した日が０日でそこから５日目まで登校不可。６日目から登校可の治癒証明になる。
・この辺だと、去年の暮くらいからジワジワずーっと流行している。
・ウィルスなので特別な治療薬はない。食事を採るのも辛いほど痛い場合は痛み止めを出すくらいで、あとはゆっくり休むだけ。
・実は、私は２回かかりました。子どもの時に弟からもらって、３０過ぎてからもう一度かかり、睾丸が腫れておったまげましたよ(笑)
と、だいたいそんなとこ。
薬は頂かずに、次男坊の治癒証明だけ書いて頂きました。
ふと思うのだが、
世の中に、ウィルス性の風邪症状はたくさんある。
症状に多少の差異はあるものの、基本的に治療薬はなく、
水分を十分にとって安静に過ごすことで回復する。
他の疾患や老衰などによる体力低下がなければ、大騒ぎするほどの病気ではない。
なのに、なぜ、
おたふくと水疱瘡が登校停止の病気の代表格なのか？？
と考えると、
そこはやはり、見た目の問題が大きいんじゃないかと思う。
らい病にしても天然痘にしても、見た目でわかる病気というのは、
人類の歴史において忌み嫌われ、差別されてきた。
一方で、近年はインフルエンザでもなんでも、
予防接種を打ちまくる時代に突入し、
その反面、自然感染が妨げられて、新たに『はしか』的問題も浮上しているらしい。
ウィルスなんてものは、何万年も前から、
人類とともに歴史を刻んできたわけで、
それでも、どちらも滅びていないということは、
まぁそういう関係なんじゃないだろうか。
自然な環境なら、幼児のうちに自然感染できているウィルスを、
人間の方で、一方的にシャッターを下ろしてしまうと
後から大きなしっぺ返しが来る訳だ。
そうそう、長くお世話になった老夫婦の医院は、
今年に入って、校医や地域の担当医等を辞退したようです。
かなりご高齢だったので隠居したのかもしれませんね。
とのこと（小児科医談）
長女の子育て時から、鄙びた古医院を捜し歩いてきたが、
隠居・閉院してしまったのは４軒目。
今回みてもらった小児科の先生も還暦オーバーな感じだけど、
いい先生がどんどんいなくなる。
患者を小ばかにしたような顔で診察し、
頼みもしないのに薬をドンドン出してくる医師に時々遭遇するが、
駐車場にピカピカの外車なんかが停めてあるのを見かけると、
医療制度ってのはなんじゃらほい？？
と思ってしまう。
まぁそれも時代の流れであろう。
産科・小児科医も減るわけだ
「患者を小ばかにしたような顔で診察し、」
これ数日前に家内も同じこと言ってた。
老医師ならずとも、患者目線のお医者が少なくなっていくのは忌々しき問題やね。医は仁術なり。医は算術なり？
大学や中央にいる先生方から『仁』を学ぶのは中々難しい事なのでしょう。そこへ製薬会社が独立開業を勧めてくるのだから、普通の人間ならピカピカ外車の人生を選ぶという流れかと・・・。フラテの亀■氏のような動機でもあれば別なんでしょうね
そういや『おたふく子供』は、イナバ氏『いんごばっちょ』時代ではなかったか？！思えば松氏との付き合いも数奇な運命だ
長女さん、ちょっとそういったことが気になる年頃ですね。
二人とも、顎の痛みがひどくならないと良いのですが…。私はおたふくやったかしら？
味のある医師が少なくなっているのには同意します。
若い先生でも良い先生はいるんだけど、総じて忙しそうなのが残念な所。
もうすっかりお姉さんですね。来年には中学生。
実は、私もおたふくやってないらしいので、恐々としています
医師に限った話ではないけれど、お世話になった老医師たちも、現代のように制度が整った豊かな時代に医学生をしていたら、やはりそれなりの医師になってしまったのではないかとも思います。
制度も物資も、お金も薬も十分でない時代に医師を志し、市井の町医者として苦楽を経験したが故の人柄なのでしょう。古医院、空いているのでお勧めです。
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