ある程度の高さからとはいえ、2500m超級の登山も山小屋泊もほとんど初めてで、相当ワクドキしてたら台風が。
最初は「予報だし多分ズレるだろうし、行けるんじゃないか」と軽く考えてたらほぼ予報通り進んでる。
で今日は前日、台風の進路予想から登山はほぼ絶望的だ。現代気象予報学(あるのかそんなの)の正確さにただただ驚きうなだれているわけですが、しょげている僕に友人の一人が
「自然には勝てないからさ、しょうがない」と慰めてくれました。
なるほど勝てないな、と思った。遭難したら元も子もないし、登れるだけの技術もない。とそこまで考えて気がついた。
江戸時代だったら俺、多度山だって登れないかも。
整備され安全がある程度担保された山道、足を守る靴、ザックに給水システムに携帯食、軽くて保温性に優れた服、それにメガネ。そして精度の高い天気予報、僕らを現地まで運んでくれる自動車。
どれか一つ欠けても多度山登れんわ。って思ったんです。
逆説的にいえば、そう遠くない将来、80超えた普通の老人が自分の足で台風の日に槍ヶ岳登頂できる日が来るかも(パワードスーツ、自働運転なども念頭に入れてます)。
それを登山と言っていいかは別として、「自然に勝つための」ではなく「自然に入り込んで行ける」技術の革新は人間として悪くない方向だと思う。
自然に勝つ必要はないけれど、もっとよく自然を、世界を知りたいな。
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