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聴いたのは、新日本フィルハーモニーの室内楽シリーズのコンサート。総武線沿線に本拠のあるオーケストラの、この室内楽シリーズは数年前からずっと通い続けています。年６回くらい？ オーケストラの余興とはいいませんが、いろんな曲が聴けるのが楽しみなのです。そして、3000円とお安い（笑）。
コンサートは楽員の誰かがプロデュースする形式で、今回はパーカッション奏者の腰野真那さんによるもの。その中に、この曲が埋め込まれていました。
そういう曲とプログラムなので、その場の演出や雰囲気が大きいのですが、暗闇の中に観客の方を向いた譜面台が照らし出され、そこに楽譜を置き、暗闇の中で4分33秒が過ぎるというもの。誰かがたまに立てる音や咳以外は静寂の世界。静寂の音を聴くことになります。座禅しつつ自分と対話しているような感じだと思いました。希少な体験でした。
その他、このコンサートでは、多数の打楽器アンサンブルのために書かれた現代曲が紹介されるというレアなプログラムで、このシリーズには珍しく、コアなファンで満席でした。メインの曲は「阿呍」小橋稔氏の1976年の曲らしいです。演奏後このシリーズには珍しいくらいの、拍手喝采を受けて居りました。YouTubeに曲の音源がありましたので、リンクしておきます。まぁ、ライブで、その場の雰囲気で聴いてしまう感じかもしれません…。普段はさすがに聴きませんねぇ…。
https://www.youtube.com/watch?v=mLHIKyFswzo
３楽章構成の曲だそうですが、どんな楽器で各楽章が奏でられたのでしょうね。ティンパニだったら、楽章間に音程を変えるチューニングをしたりして…
コメントありがとうございます。
このコンサートの演目で、この4分33秒が一番楽しみでした（笑）。楽器は、暗黒の中に譜面台が浮かび上がっているという形だったので、よく判らなかったのですが、準備していたのは小型のドラムではなかったかと思います。結局、静寂に集中するあまり、あまり意識が外に向わなくなってしまったので、動きにはあまり気づかずに終わった感じでした。この曲は、いろいろな演出がポイントになりますよね。
実は、この次に、メインの「阿呍」が演奏されるのですが、ティンパニー５人という構成で、冒頭一斉にロールを始めるのですが、実は４人はエアで、一人だけ静かにロールの音がしているという形でした。このあたり、間に楽器の配置換えの時間があるとはいえ、音を出す出さないという視点での、４分33秒からの接続の妙に、ちょっと感心しました。
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