山スキーで仲間とのコミュニケーションにアマチュア無線を使っていて、備忘録的に書く。
特小無線を使うこともある。出力は低いが、見通しの良い斜面の上と下で連絡を取ることができる。しかし、
・ 金山沢を滑った帰り道、猿倉山荘付近の森で不通になった
・ 栂池林道でカーブを越えると不通になった
・ 吹雪の位ヶ原でノイズだらけになった
ということがあり、可能な限りアマチュア無線の方を使いたいと思っている。
アマチュア無線は、よく山スキーをご一緒する方々が使っているので、シーズンオフの間に4級アマチュア無線技士の免許を取り、同じ機種(アイコム製 ID-51 plus2)を購入、開局した。
で、次のシーズンに晴れて雪山で仲間と無線運用するようになり、今思うとID-51である必要はなかったなと思うので、「これから購入するならこういう基準で選べば良いのではないか」というところを書いてみる。
<無線機の選択基準>
・ アナログ専用機で良い(位置情報をD-STARやAPRSで共有しないなら、デジタル機でなくてよい)
・ デュアルバンド対応(144/433MHz)
・ 防水防塵(本体はバックパックに入れるので、必ずしも必要ではないかも)
・ ハンディマイクスピーカー対応(ショルダーハーネスまたはジャケットの襟あたりに付けて使う。これは防水が良さそう)
・ FMラジオや航空無線(広帯域受信)はお好みで(ラジオ聞けると夏山ソロでクマ除けにできるかも)
…こんなところだろうか。
ちなみに、雪崩ビーコンの電波に干渉しないようにするため、ビーコン本体からなるべく離れた位置に収納したい。例えば、雨蓋の中や、バックパック内(水分の多い人体が壁となり干渉を起こし難くなる)が良い。引掛りや低温による電池消耗を防ぐためにも外付けは避けたい。
※ 無線機は名古屋大須の富士無線電機の店舗で購入(ハンディマイクや急速充電器などオプションも付けてもらって、ウェブ価格より安価だった)
⇒ http://www.fujimusen.com/transceiver/handy.html
今ならヤエスの FT-60 でも良かったかなと。
※ ID-51plus2は2021年2月現在、生産終了となっており、後継機のID-52が販売されている。⇒ https://www.icom.co.jp/lineup/products/ID-52/
USBで充電できるのは遠征時に便利だけど、機能満載なりのお値段に。
※ 従事者免許取得から開局までのフローは、既にヤマノートに記述している方がいた。
⇒ https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=2823
無線技士の試験日程は限られてくるので、試験申込みの締切も考慮して計画的に。無線技士の免許の他に無線局の免許(これは申請だけでよい)も必要なので、少なく見積もって試験から3か月くらいかかった記憶がある。誰でも取得できる国家資格だが、週末は山に行く我々にとっては、いつでも取得できるとは限らない。
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