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ポケットに『更級日記』(文庫本)を入れました。
[現代文]です。
始めに、
〈王朝の多くの日記文学の中で、[更級日記]ほど、誰にも愛され、なつかしまれるものは少ない〉と。
そして、
〈『源氏物語』五十四帖が冶安元年(1021年)には、この作者の手に入っていたことを記した記録は尊い。〉と。
物語は、
作者が13歳になった年、父の上総(千葉)の任期が終わり、京へ向かうところから始まります。
〈足柄山というのは四、五日の道中ずっと、うす暗く木々が茂り、恐ろしげに見える山であった。麓のほうでさえ、空のようすがはっきりと見えず、言いようもなく鬱蒼と木々が茂り合い、まことに不気味である〉
第一章 京への旅[箱根越え]より
🚶山歩きをしていると出てきそうな所です。
(京で)
〈その春は疫病が流行して世の中が・・・乳母も、三月の初めに亡くなった。
・・・
こうしてふさぎこんでいるのを母が心配して、なんとか慰めようと、物語などを探し出して・・・
まず、『源氏物語』の若紫の巻などを読んで、その続きが読みたくてうずうず・・・・〉
第二章 親しい人々との別れ[『源氏物語』との出会い]より
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