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[はなだの女御]から(花くらべ)
宮仕えをしている女御が里帰りした先を、こっそり覗きに行った男が見た光景
女達が気ままな格好でくつろいでいます。
やがて、「(花を)人々におたとえしてみましょうか」といい、
「あの蓮の花は、私のお仕えする女院さまに似ておいでになります」と言う。
そして次々に「竜胆(リンドウ)は・・」
「玉簪花(ギボウシ)は・・」
「紫苑は・・」
etc.。
暗くなって、庭の灯籠に火をともさせ・・・
男は
〈世の中の うきを知らぬと 思ひしに には火にものは なげかしきかな〉
(華やかな宮仕えをしている私が、そこで見ている宮仕えをしている女御達の、楽しげにしている姿の、本当のところは、それぞれ抱えているものがあるんだな)
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