帝は、年を重ねても[桐壷更衣]のことを忘れることができません。
「そういえば、(桐壷更衣と)よく似た方がいらっしゃいます。」
〔うせたまひにし御息所の御かたちに似たまへる人を、・・〕
と女官が、先帝の四番目の皇女を。
帝は乗り気になりました。
話を進めると、その母親(母后)が、
〔「あな恐ろしや、東宮の女御のいとさがなくて・・・」〕
(まぁ恐ろしいこと。弘徽殿女御がひどく意地悪で・・・)
と尻込みしていたが、
〔后もうせたまいぬ〕
(母后もお亡くなりになってしまった)
と、抵抗をみせるものの、それもつかのま、作者[紫式部]は、この、桐壷更衣によく似た四の宮(藤壺)を帝のもとに。
帝は、藤壺に心が移って行きます。
「読み終えてしまおう」というつもりの時は、こんなにのんびりしておられませんが、歩くようにしていると、桐壷更衣の母親とか、藤壺女御の母親とか気づきもしなかった人が興味深かったりします。
(ひたすらに、ピークハントをしたときは、見ても見えない、葉影の野鳥)居彷人
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する