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[空蝉]の巻はありません。
そして、[若紫]の次の[末摘花(すえつむはな)]の巻もないんです。
ならばと、日曜日バッグに[円地文子訳]を放り込んで、地下鉄移動中に読んでみました。
[末摘花]の巻は、源氏物語の中で一番ほのぼのとしたお話の[巻]じゃないかと思います。
今回、あらためて読んでみて、末摘花と源氏との橋渡しをした👩女性[命婦]がなかなかです。
この[命婦]、〔左衛門の乳母(めのと)と呼ばれて、大弐の尼君(源氏の乳母)に次いで君(源氏)の親しんでいられた人の娘に、大輔(たゆう)の命婦という御所勤めの女房がある。・・・
源氏の君も御所内でよくお召使いになる。〕
という女性です。
〔(その命婦が、末摘花の姫君は)父宮の死後、心細い有様で暮らしていらっしゃることを、何かのついでにお話し申しあげたところ、君は、あわれなことよとお心にとどめて問い尋ねられ〕
源氏の訪問となります。
(命婦)〈くれなゐの 一花衣(ひとはなごろも) うすくとも ひたすらくたす 名をし立てずば〉
(お情けはうすくとも、姫君をお捨てにならないで下さい)
(箱入りのとにかくシャイなこの姫を、生涯まもらす、紫式部)居彷人
【写真】花は終えて既に実を付けているヒマラヤザクラ(野鳥園で)
solosolokunさん、こんにちわ。
末摘花の話は、作者が
「いかに光源氏が人格的に優れているか」
という話と、
「源氏の君ですらこんなにおっちょこちょいで、人間味に溢れている」
姿を描きたかったのだろうなと。
また、容姿に自信が持てない宮中の
読者たちに「あなた方でもチャンスは
あるのよ」と期待を持たせる、
作者一流のサービス精神の発露の
回なんだろうなと思います。(╹◡╹)
こんにちは k-yamaneさん
なるほど。
いろいろあった後で、ちょっとほっとしますよね。
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