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📖〔宵うち過ぎてぞ、(二條院に)おはしつきたる。
見も知らぬさまに、目もかがやく心地する殿造りの、三つば四つばなる中に、(車を)引き入れて。
宮(匂宮に)、「いつしか」と、(中君を)まちおはしければ、御車のもとに、(匂宮)みづから寄らせ給ひて、(中君を)おろしたてまつり給ふ。〕
二月七日、[中君]は宇治を出て、京の二條院につきました。
*[三つば四つば]=催馬楽(歌謡)の節からで、特に意味は無いようです。
道中の山道で
中君〈眺むれば 山より出でて 行く月も 世にすみ侘びて 山にこそ入れ〉
(山から出た月も、この世にとどまりかねて、また山の端へ入っていくわ/私も結局京に住みかねて、また山里へ帰るのかしら)
(青年は、「二回目今日はしてくる」と、笑顔で語り熱出るかもと)居彷人
【写真】朝は晴れていました。昼前に降り出した雨は、帰る頃には止んでました。
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