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〔こ宮の御有様は、いと、情々しく、めでたく、をかしうおはせしかど、人數にも思さざりしかば、いかばかりかは、心憂く、つらかりし。
この、いと、いふかいなく、情けなく、様惡しき人なれどひたおもむきに、二心なきを見れば、心やすくて、年頃をも過ぐしつるなり・・・〕本文より
(故宮という方は、たいそう情け深く、ご立派な、風雅なお方でいらしったけれども、私というものを人らしくも扱って下さらなんだので、どんなに辛い、やるせない思いをしたことか。
それに比べれば、今の常陸の守は何の値打ちもない、無風流な見苦しい人には違いないけれども、生一本で、二心がないという取柄があるので、この年月を気楽に過ごしてきたのでした。)潤一郎訳より
こ宮=八宮/母は八宮の女房だった。
(八宮の北の方の姪にあたる)
常陸の守=現在の夫/[浮舟]は八宮との娘で母の連れ子
八宮の本妻の娘(中君)さえ、[匂宮]は後から[六の君]を妻に迎え寂しくしていることを聞いている。
【写真】は、コキア(長居公園で)
(あの時はたくさんあったホウキギは一列だけになって今年は)居彷人
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