![]() |
どしゃ降りの雨の中、ヤボ用を済ましました。
しんどくなって、昼寝をし、
目を醒ましてから[東屋]の古文を開きましたが、与謝野晶子訳にしました。
この帖の最後の歌2首です。
辨の尼が果物を届け
〈やどり木は 色変わりぬる 秋なれど むかしおぼえて すめる月かな〉
と紙に。
(やどり木の紅葉の色は、昔の秋と違っておりますけれども、空に澄んでいる月影はあの時と変わりません/相手の女君は別の人ですが、お変わりのないあなた様を見ると、昔を思い出します)
薫の出生の秘密を知る[辨の尼]、薫は[八宮]を慕って宇治を訪ねて、そこで娘姉妹を知り、姉に心引かれていましたが亡くなってしまいました。
その姉[大君]に似ているという[浮舟]を、[匂宮]から逃げていた東屋から宇治に連れてきました。
薫〈里の名も 昔ながらに 見し人の 面がはりする ねやの月かげ〉
(世を憂し[宇治]という里の名も昔に変わらず、私も変わらないが、閨に射し込む月の光で見る人は、昔見た人とは違っていました)
()内は谷崎潤一郎訳の解説から
(ヤボ用で休暇の今日は雨激し、良かったような寂しいような)居彷人
【写真】はツタ?(Gレンズで)
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する