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［時方］、乳母の娘［右近］に、「どなたかお一人でも」と。
［右近］は［侍従の君］をよび
「さば、まゐり給へ」と
京の二条院へ
〔夜一夜、かたらひ給ふに、きこえあかす。
・・・
匂宮「わがもとにあれかし。あなたも、もて離るべくやは」と、のたまへば、
侍従「侍はんにつけても、物のみ悲しからむを、思ひ給ふれば、今、この御果てなど過ぐして」と、聞ゆ。
「又も、参れ」など、この人をさへ、あかず思す。〕
（［侍従］がお相手をして、夜一夜語り明かします。
匂宮「ここで奉公しておくれ。あの奥におられる人（中君）も、他人ではいらっしゃらないのだから」と、仰せになりますと、
「そうさせていただくにいたしましても、今は悲しい気持ちばかりが先立つように存ぜられますので、
いずれこのおん忌などが明けましてから」と、もうしあげます。
「ではぜひまた参るように」などと、この人をさえ名残惜しくお感じになります）
谷崎潤一郎訳より
前回、［源氏物語（瀬戸内寂聴訳）］を読み終えた時、宇治の記念館に行きました。
宇治ゆかりの物語（浮舟）の短い映像が流されました。
その映像には、浮舟が宇治川に流されているシーンがありました。
物語には、そんなシーンはないのにと、ちょっと（？）でした。
改装された今の記念館ではどうなっているでしょうか？
【写真】
�．魯淵�クラ（トロロアオイ）
�▲劵�ンバナ
（9/5長居公園で）
🙏訂正：オクラ→ハナオクラ（トロロアオイ）
（雨の朝、やがて陽が出て青空も、午後また雨がひとしきり降り）居彷人
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