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実は女であることを。
その男、[宰相中将]、[四の君]が産んだ子の父親でもあります。
そして・・・
[62/後朝の文]
宰相中将〈いかにせむ ただ今の間の 恋しさに 死ぬばかりにも 惑はるるかな〉
(どうしよう、ただひとときも君が恋しい。死んでしまうほど悩んでいます。)
中納言〈人ごとに 死ぬる死ぬると 聞きつつも 長きは君の 命とぞ見る〉
(愛する人の多い君は、そのたびごとに死ぬと言っているらしいじゃないか<四の君にも言ったんだろう>。長生きするだろう君は)
宰相中将〈死ぬといひ いくらいひても 今さらに まだかばかりの 物は思はず〉
(かつてこんなに恋しく思ったことなんてなかったんだ)
中納言〈まして思へ 世に類(たぐひ)なき 身の憂さに 嘆き乱るるほどの心を〉
(君、私のことを考えてくれ、こんな性を持って生まれた辛さに嘆き戸惑う私の心を)
(古くない、むしろ今どきこの話。そんな男女がいたかは別に)居彷人
【写真】道端のデュランタ(白)
まだ咲いています。黄色い実をつけて。
ちょっと離れた所に(紫)も。
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