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中納言は、懐妊したことを相手[中将宰相]に告げます。
中将宰相は、わが物になったと、女になって私のもとに来るべきだと言う。
中納言はその気になれず、死を決意するような思いで、父親に会い、内裏に参上して詩を詠み歌う。
帝は中納言を右大将に位を上げます。
中将宰相も位を上げ権中納言になります。
[四の君]から[権中納言]への手紙に
〈上に着る 小夜の衣の 袖よりも 人知れぬをば ただにやは聞く〉
(上に着る 夜の衣の袖のようにうわべだけの夫より、人知れずひそかであっても愛しいあなたの昇進の話を、喜んでいます)
*夫は右大将/あなたは権中納言
ふたりがいるところに手紙が届き、右大将が奪い取って見たのでした。
四の君の大胆な手紙に驚く右大将でした。
最後に、懐かしい女性に安らぎを求めます。
宿直の夜、かつての人をさがして
〈冬に見し 月の行方を 知らぬかな あなおぼつかな 春の夜の闇〉
すると、寄って来た人
〈見しままに 行方も知らぬ 月なれば 恨みて山に 入りやしにけむ〉
(一度お逢いしただけの私です。山に沈んでしまうところでした)
(懐妊し、これが最後と右大将、父に帝に心を尽くし)居彷人
【写真】今朝の空/玉のついたヘクソカズラ越しに
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