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巻第30第9話
「信濃国の姨捨(をばすて)山の話(こと)」
信濃の更科というところに夫婦が住んでいた。
夫の姨母にあたる老女を引き取り世話していた。
長年の同居に疲れた妻「どっかの山に捨ててきて」という。
〈我が心 なぐさめかねつ さらしなや をばすて山に 照る月を見て〉
男は、また山に登って姨を連れて帰った。
この山、それ以前は、その形から[冠山]とよんでいた。
*現在は[冠着山(かむりきやま)]とよばれている。ようです。
古来、月見の名所でも会ったようです。
ビギナーズクラシックス[今昔物語集]の最後の説話でした。
(平安期の庶民文学説話集、面白かった。今日は京都へ)居彷人
【写真】車窓から
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