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右大将、内侍(実は兄)に別れにいきます。
〔(内侍の)藤の織物の御几帳、撫子の御衣、青朽葉の小袿奉りて・・・・
「あはれ、我、もとよりかようにてあるべきものを」と、・・いみじくあさましくおぼゆ〕
(兄の女姿を見て、ホントは私もこのように)
*藤の織物の御几帳=藤色の織物を垂らした几帳(目隠しのついたて)
*撫子の御衣=表は紅梅色、裏は青か紫色の重ね着。夏用のもの。
*青朽葉の小袿(こうちぎ)=縦糸が青、横糸が黄の織物の上着
[84/右大将の変身]
権中納言に連れられて、宇治の別荘へ行きます。
〔眉抜き、鉄漿(かね)つけなど女びさせたれば・・・〕
(眉毛を抜いて墨で書き、歯をお歯黒にしたりなど、女らしい姿にしたところ・・・)
(おはぐろの、[漿]の文字に行き詰まり、短い日記悪戦苦闘)居彷人
通勤読書は、朝、横入りの[周公旦]を終えましたので、帰りの地下鉄は[とりかへばや物語]に戻りました。
【写真】夕暮れの西の空
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