長者の家に宿をとった時に、
宿の侍従、三位中将(重衡)に歌を
〈旅の空 はにふの小屋の いぶせさに ふる郷いかに こひしかるらむ〉
*[はにふの小屋]=「はに」は赤黄色の粘土。赤土を塗って造ったそまつな小屋
*[いぶせさ]=むさくるしさ。うっとうしさ。
重衡〈故郷も こひしくもなし たびのそら みやこもついの すみ家ならねば〉
〔「此歌のぬしいかなるものやらん」
と御尋ねありければ、景時畏(かしこま)(ッ)て〕
かつて、八島の大臣殿(宗盛/清盛の三男)がこの国の国守だったときに寵愛された、東海道第一の歌の名人です。と。
(うかびます「埴生の宿」が、鳥は友花はあるじと一番の歌詞)居彷人
【写真】6/23桃ヶ池公園
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