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📖［大地震（だいぢしん）］から始まりました。
〔平家みなほろびはてて、西国もしずまりぬ。
国は国司にしたがひ、庄は領家のままなり。
上下安堵しておぼえし程に、
同じ（元暦二年／1185年）七月九日の午刻ばかりに、大地おびただしくうごいて良（やや）久し。
赤県のうち、白河のほとり、六勝寺皆やぶれくずる。
九重の塔もうへ六重ふりおとす。
・・・
くずるる音はいかづちのごとく、あがる塵は煙のごとし。
天暗うして日の光も見えず。
・・・
大地さけて水わきいで、磐石われて谷へまろぶ。
山くずれて河をうづみ、海ただよひて浜をひたす。
・・・
白河、六波羅、京中にうちうづまれて死ぬる者、いくらといふ数を知らず。〕
（参考）今年の陰暦7月9日は陽暦8月6日になります。
＊［赤県（せきけん）］＝京都、又はその近郊。（中国唐代の県の等級の一で帝都に近い地のこと）
＊［六勝寺（ろくしょうじ）］＝平安末期に建立された皇室の御願寺。
法勝寺・尊勝寺・最勝寺・円勝寺・成勝寺・延勝寺の六寺院でいずれも勝の字をもつところから。
［＊］は〈語釈〉より
（震災は誰もが記憶新しい。京都の地震古文が語る）居彷人
【写真】
�〆Ｆ�から読み始めました。
�∈Ｄ�、にぎやかな蝉声の下に。
�Ｃ咫�7/10長居公園）
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