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〔我平相国の娘として、天下の国母となりしかば、一天四海みなたなごころのままなり。・・・〕
〔寿永の秋のはじめ、木曽義仲とかやにおそれて、一門の人々、住みなれし都をば、雲井のよそに顧みて、ふる里を焼野の原とうちながめ、・・・〕
〔一谷を攻めおとされて後、親は子におくれ、妻は夫にわかれ、沖につりする船をば敵の舟かと肝を消し・・・〕
〔(わが子安徳天皇の)海に沈みし御面影、目もくれ心も消えはてて、忘れんとすれども忘れられず、忍ばんとすれどしのばれず。・・・〕
仏教用語盛り沢山に、法皇と語る形で、思いを語ります。
〔女院も御涙をながさせ給へば、つき参らせたる女房達も、みな袖をぞぬらされける。〕
(山里の大原の地に祈りする尼は吐露する法皇の前)居彷人
【写真】道端のサルスベリ
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