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源氏の話は終わりに近づき、作者［紫式部］は、あるいは忘れていた？彼のことを書いておこうと思ったのかもしれません。
次の帖［御法］は、源氏最愛の［紫の上］の最期です。
📖［御法］
紫の上（少し小康の時に）
〈おくと見る 程ぞはかなき ともすれば 風に乱るる 萩の上露〉
源氏
〈ややもせば 消えをあらそふ 露の世に 後（おく）れ先だつ ほど経ずもがな〉
明石の中宮
〈秋風に しばしとまらぬ 露の世を たれか草葉の うへとのみ見む〉
＊［明石の中宮］＝源氏の明石の君との娘で、紫の上があづかり我が子のように育てました。
彼女に手を握られながら臨終となりました。
夕霧は、生前その姿を１度チラッと見ただけでした。
（秋の夕べに）
今、その亡骸に源氏も遮ることなく。
夕霧
〈いにしへの 秋の夕べの こひしきに いまはと見えし 明けぐれの夢〉
（紫に始まる源氏物語その人なくばあとは空しく）居彷人
【写真�◆杠Ｄ�の空
（カワウの出勤）
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