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📖上村悦子著[和泉式部の歌入門]
(三十二)
観身岸額離根草
論命江頭不繋舟
269〈みる程は 夢もたのまる はかなきは あるをあるとて 過ごすなりけり〉
詞書きは[和漢朗詠集]無常
790「身を観ずれば岸の額ヒタヒに根を離れたる草
命を論ずれば江の頭ホトリに繋がざる舟」羅維
〔式部の歌はその詩句を訓読みして、その各音節を四十三首の歌の頭に順次すえて詠んだもの。〕だそうです。
〔恋は夢だと知りながら、その刹那の感覚だけは信じないわけにはいかない。しかし、目前にあるものがいつまでもあると信じて過ごすほど、はかないものはない。〕本文清水文雄氏の見解より抜粋
(参照)
867〈うつつこそ はかなかりけり 夢をだに いでこそ人は 見るといふなれ〉
([児童]から[式部]に戻り開く本やっぱりちょっと鈍足進行)居彷人
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