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（四十九）
あめのいたうふる日「涙の雨の」などいひたるに
〈みし人に わすられてふる 袖にこそ 身をしる雨の いつもをやまね〉
（・・身の不運を知る涙の雨が絶え間なくふりかかって、いつも濡れていますわよ）訳文より一部抜粋
＊［涙の雨の］＝〈墨染めの 衣の袖は 雲なれや 涙の雨の たえずふるらん〉拾遺集1297
＊［ふる］＝（雨が）降ると（時が）経るを掛けた
＊［みし人］＝以前親しく交わった人
伊勢物語107段より〈数々に 思ひ思はず 問ひ難み 身を知る雨は ふりぞまされる〉
＊［数々に］＝あれこれと
＊［問ひ難ｶﾀみ］＝お尋ねするのも難しいので
＊［身を知る雨］＝わが身の程を知って流す悲しみの涙
（私に対する愛情のバロメータの雨です。あなた、来て下さるの、それとも、来ないとおっしゃるの）訳の一部抜粋
（五十首の歌軸にした「入門書」読むのはこれで二回目だけど）居彷人
【写真】2/11京都府立植物園で
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��フキノトウ（早春の草花展で）
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