白馬の遭難については、新聞やニュースで何度も報道されて、このサイトや他でも非難轟々です。
この時期3000m級の雪山へまるで丹沢にでも行くような軽装で行って遭難すれば、亡くなった方には申し訳ないが、言われても仕方が無い状況ですね。
自業自得、自殺行為 とまで言われて、中高年登山そのものも非難されています。中高年登山の遭難が増え続けている現状から、これも仕方ないでしょうね。(私もその一員ですが)
しかし、今回の登山者達の登山歴などがあまり詳しく報道されていないのですが、医院に登山写真を掲げたり、足に錘を付けて診察していたりと、2-3年の初心者では無さそうな、感じですね。10年以上は経験ある中級以上?
そのような登山者でしかも医者というある程度見識のある職業の人たちがあのような軽装であのような山へなぜ 入ったのか疑問です
「遠方から来たからもったいないので無理に行った」
「仲間で来たので戻ることが言い出せない」
「天気の悪化を軽く見た」
どれも当たっているとは思うのですが、しかし、どれも若い人でも十分ある事ですね、程度の差はあっても誰でも何度かは思ったことではないでしょうか?
今回の基本的間違いは、どうも装備にあるように思います。
普通の、この時期の雪山に入る装備を持っていれば切り抜けられたのでは?
誰から見ても、特に多少でも山に登っている人なら初心者でも、あまりにも「軽装」と思える装備内容です。手袋も持ってなかったようですね。
普通の登山者に,あの軽装であそこへ、あの天気予報(爆弾低気圧)で2泊3日で行くように、言われたら、100人中100人が辞退すると思います。
しかし、彼らは行った、、、、この状況判断に 狂いがあったのでは?と思います。 普通ではない判断をしてしまう。
ここに中高年登山の問題点があるのでは? と、、。
体力でも装備でも、経験でもなく、 状況判断が狂いだす。
そしてそれがおかしいことに気が付かない。(自分で自分の狂いは、基準が狂っているのでわかりませんね)
体力的な衰えは、歩行時間に違いが出たり、疲れが取れにくくなったり、自分で客観的にわかりますが、この判断力の衰え、狂いは 自分では判断ができない。 これは何も登山だけでなく、仕事でも、生活でも言えることですが、、、(自分も若い頃は、年寄りの判断がおかしいことは何度も見ています、仕事でしたので、そこはオトナの対応でしたが、、、)
自分もバリハイをしていますが、登山(山行)全てに対する「状況判断」ができているか?を中高年になってからチェックするようになりました。
しかし、これも いつまで「正しい」判断ができているのか疑問ですし、既に狂いが生じているかもしれません。
どこかに自分のチェックポイントなりハードルなりを設定して、状況判断の修正、チェックをする必要がある、と改めて考えさせられた今回の事故です。
登山で遭難することは不可抗力もあり、また所詮自然相手ですので可能性は0には出来ません。しかし、遭難した場合に「助けたくなる遭難」と「助けたくない遭難」があるそうです。(ある捜索者の本)
捜索者も人ですから、このように考えるのは十分理解できます。
万一の場合でも「助けたくなる遭難」になるよう、客観的な基準で自分をチェックし続けて山に入りたいと思います。
合掌
ちょうど私も同じようなことを日記に書こうと思っていたところでした。
どんなに登山経験があっても、正しい判断ができなければ、経験など自信過剰を加速させるだけのものでしかないですね。
正しい判断とは、正確な最新の情報を得て、そこから今できる範囲のことの中で、何をどうするのが一番最善なのかを判断することです。そしてそれを躊躇せず実行に移せる行動力も必要です。
それとは別に、ご指摘のように高齢者の判断力低下ということについても関心があります。というのは、私の父親(78)が軽度のアルツハイマーを患っているのですが、異常な判断や行動に出ることがありました。どうも環境によって変化するようなんです。
それが高地、低温という特殊な環境の中、脳の血流不足などが発生して異常な判断を下す可能性について、その筋の方是非研究していただきたいと思います。
しかし今回の遭難、装備不足ということは平地での判断ですよね…。まさか「もし寒くなったら死んだらいい」と思っていたなんて考えたくはありませんが…。
コメありがとうございます。
今回の事故は、誰が見ても「山をナメている」という状況ですね、なので なぜそんな簡単なことさえわからなかったのか?という疑問が沸いています。
私の言っている高齢者の判断劣化は、病的なものではなく、遅かれ早かれ誰でもなる「幼児化」だと思っています。
「寒くなったら死んだらいい」この「寒くなったら」をそもそも想定できていないのでは?
→想定できていれば、普通は行く前に装備を多少なりとも整えるか、行くのを止めていたはず。
つまり 小中学生が、後先考えずに何かをするのと同じような物で、「***になったら」、とか「**したら、、、」ということが既に抜けた行動になる、ということでは? と、なので状況判断をするための想定ができていない、、、、チョット言葉足らずでしたね、、、。
どこまで想定をしておくかも重要ですが、登山の「普通の」想定はしておきたいですね。
DIYさんこんばんは。
確かに、幼児化で説明すると合点がいきますね。
例えば、小学校6年生のやんちゃな男子6人組が勢いだけで白馬に行ったら、装備もへったくれもないですね。
つまり、周りからはそうゆう目線でアドバイスや声掛けをすべき、といえそうです。
こんばんは、はじめましてyamaheroと申します。
私も中高年登山者のひとりなんですが、
今回の白馬の遭難はなんか疑問だらけですね。
中高年とか年寄りとかいう、それ以前の問題のような…
登山歴の長い方も多く、メンバーの中にはヒマラヤ行ったベテランもいたとか
でも、その内容がツアー登山とかガイド付きとか、というケースもありますからね。
よく芸能人が難しい山に登ったのをテレビでやったりしますが、至れり尽くせりで…
あれも登山歴? 登頂経験? のうちに入ってしまうのでしょうか?
あれを経験にリーダーやられたら、たまんないっすね。
登山歴の長さと登山技術は比例しない
当たり前のことですが、よく思い出す苦い思い出があります。
昔、私がまだ登山歴3年ぐらいの時、たまたま山で知り合って友達になった方で、
登山歴十数年、夏の南北アルプスはほぼ縦走しつくしたという大ベテランがいました。
当然、私よりはるかに登山技術も上だろうと思い、何も考えず、いわゆる初級レベルの春山に一緒に行ったことがあるのですが…
20分もあれば降りられる雪の急斜面を2時間近くかけて降りた経験があります。
いつもおしゃべりで快活な彼が座り込んでしまい、一言も喋らず手が震えていたのを今でも思い出します。
これはちょっと極端な例かもしれませんね。
しかし、他人任せで登るヒマラヤや白馬よりも、
天気に装備にエスケープにと、自分で計画実行する丹沢・奥多摩のピークハント方が
よっぽどレベルが高いのではないのかと感じます。
今回の遭難では涸沢岳も含めて福岡の方々でしたよね?今朝の松本は放射冷却で5℃位まで下がりました…やはり暖かい地方からこられたから登山経験があっても寒さに対して油断があったのでは?…もちろん油断では済まされないと思っています!自分は最近流行りの?ウルトラライトに疑問を持っています…重くてもどんな充emj:432:ez]オ下でも生還出来るだけの装備を担いで登るのが真の登山であり登山家であると思っています…自分はいつも過剰な装備で登っていると思いますがそれを担いで登れなくなったら難しい山は辞めるつもりです…重くてもちゃんとしたテントやロープ、ヘルメット、寝袋、厳冬期でも耐えうる服装はこの時期の3000m級に挑む者の常識だと常に思っていますし生還出来るだけの体力を維持する為に日々、山へのチャレンジ精神を忘れない為に筋トレもかかしていません…雪票emj:216:ez]ネ外なら生還する自信はあります…それだけの事をしてやはり山に挑んで欲しいと思っています…一般の方々に登山家はスゲーと思ってもらう為にはやはり遭難は御法度ですよね!
はじめまして。
私も私の仲間も春山では暑ければTシャツになるし、春は防水機能重視の合羽を着ます。(私は春秋はゴツイ合羽にしますが。)厳冬期だって中間着さえ準備すれば良い合羽で行けると思います。
だけど、ザックの中には厳冬期でも凌げる装備は全て入っています。
防寒具はもちろんのこと、数泊凌げるスコップ、ツェルトは言うに及ばず、万が一の際のセルフレスキューのためのビナ/スリングその他緊急用具もろもろ。
これは近郊のなんちゃってハイキングでも多少の内容の違いこそあれ変りません。
山にしこたま酒とツマミを持って年中飲んだくれてますが、これらは絶対にザックの中には入っています。
積極的にロープを使う山行ではプーリーも忍ばせてます。(私は非力なオババなのでイザという時に仲間を引き上げるためです。)
もちろん毎年レスキュー訓練、心肺蘇生、応急処置その他もろもろ欠かしません。
気象その他技術面の学習もしかり。
山には医者もタクシーも救急車もありません。
特に積雪期にはたとえ小屋泊まりであっても、運良く辿り着けるとは限りませんのでビバーク装備は必須です。
山でのケガと弁当は自分持ち。
仲間や、たとえ他人であっても事故った人を見捨てるのは人でなしです。
それなりの装備や技術を備えるのは山で遊ぶ者の義務です。
白馬、特に栂池はヘリスキーなんかもやっていて、大勢のボーダーやスキー客がザックも持たずに滑っている姿を多く目にします。
近郊のハイカーのちっこいザックには絶対に必要装備は入りきらないと思われるパターンが多いです。
何かあったらどないするのよ?
と、いつも思います。
yamaheroさん
登山歴 と言っても期間の取り方やどのような登山をしてきたかよってまるで違いますね。
登山歴30年と言っても一般の登山道を夏場の天気が良いときだけ、それも同じ山域だけ歩いていては、単に時間が経っただけ、と言えるかもしれませんね。特にグループ登山で、付いて行く場合。
グループで行っても、何かあれば一人ででも行動できる力量は付けておきたいですね。
teteteさん
こんにちわ
過剰な重装備、それが担げなくなったら行かない。
なるほどそうですね、少し耳が痛いですが、、、。
自分の装備も少し点検してみたいと思います。
ただ、私の考え方は
自分で100点の装備を想定して、70-80点の装備で行きます、なので自分としては装備が十分ではないという認識をいつも持っています。
なので、何かあれば、引き返す、か 止めます。
装備が十分 という認識があると思わず 突っ込んで行きそうです。(私の性格ですが、、、笑)
なので携帯も持たずに行っています。
コメ参考にさせていただきます。
gogo1528さん
こんにちわ
装備結構持たれて行くのですね。
それだけ、持たれて、訓練されていれば 遭難とは無縁のように思えます。
ただ、チョットだけ気になるのは、文面の内容から逆に 十分がゆえに 難しい局面に突っ込んで行ってしまう可能性もありますね(このコメを読んでだけの話なので実際はいろいろ考えられていると思いますが)
私だと行ってしまいそうです。
イロイロ考えさせられる今回の事故です。
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