こんにちは。
岳人11月号の特集は、「山の遭難事例に学ぶ」です。
この特集に限った事ではありませんが、ここでも高齢登山者の遭難についての記述があります。かく言う私も高齢登山者に入ります。
これらの記述を読んでいると「高齢登山者の遭難リスクは高い」と言う印象を受けてしまいます。確かにこの歳になると、体力、筋力、瞬発力、判断力等、安全な登山に必要な能力の衰えは否めません。
しかし、本当に高齢登山者の遭難リスクは、際だって高いのでしょうか？遭難者全体を母数とする年齢構成比の統計データは良く目にしますが、登山者全体(少なくとも登山計画書提出者全体)を母数とする年齢構成比の統計データは、見たことがありません。
定年退職等、現役を退いた後は自由に使える時間が増えます。私自身も含め、登山を楽しむ高齢者も多いと思います。"高齢登山者の遭難リスク
が高い"のではなく、登山者全体に占める高齢者比率が多いがために、高齢登山者の遭難が目立つのではないかと思うようになりました。
歳に関係なく、常日頃から安全な登山に必要な能力の維持・向上に努め、自分の能力に見合った山行を心掛けることは、言うまでもありません。
リスクが皆無の登山は無いと思いますが、これからも安全に登山を楽しみたいと思います。
ご参考までに、以下のような記事がありました。
Wedgeの記事は10年以上前の記事ですが、昨今の山岳遭難非難コメントと同じような論調です。
【ヤマケイオンライン】
高齢者は危険な登山をしているから遭難するのか？ 山のリスクの実態をデータから探る
Yamakei Online Special Contents
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=1840
【Wedge ONLINE】
自己責任なき山歩きの横行を許すな
救助費の自己負担を検討せよ
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/994?layout=b
事故のない安全登山に努めたいと思います。
こんばんは。
大変参考になる記事、ありがとうございます。
ヤマケイオンラインの記事:
最後のパラグラフ、納得感があります。
Wedge ONLINEの記事:
少々きつい論調ですが、間違ったことは言っていないと思います。
救助ヘリの出動に関しては、確か埼玉県警では、一部有料化されたと記憶しています。救助ヘリの件では、2010年に起きた奥秩父の滝川本流四重遭難事故を思い出しました。
�嶌�田 治氏の山岳遭難事故ドキュメントを読んで以来、少々用心深くなりました。地図読みのおさらいに始まり、山岳気象に関するオンライン講座の受講、ファーストエイドキットの刷新、エマージェンシーキットの用意等。ザックがちょっと重くなってしまいました。
羽根田氏の記事について、少し言葉足らずでしたので追加をさせていただきたいと思います。
件の羽根田氏の記事は登山者への叱咤激励の内容で身につまされる内容なのですが、昨今のSNS等では、コメ主が登山者なのかどうかはわかりませんが、その一部だけを切り取っての感情的非難が多く見受けられるところで、とても残念に思っています。
記事の最後の「急務とされているのは“連れられ登山”に慣らされてしまっている登山者に自立を促すこと」とあり、まさにその通りだと思います。
大変失礼しました！
Wedgeの記事の筆者は、�嶌�田冶氏だったんですね。見落としていました。
私の返信での「�嶌�田冶氏の山岳遭難ドキュメントを読んで以来〜」ですが、Wedgeの記事のことではなく、今までに読んだ氏の著書のことでして、これまでに5冊読みました。なので、�嶌�田氏の伝えたい事は、概ね理解しています。
大変失礼しました！
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