スーパーファットK2 Crescendo 159cm

2024年12月08日 21:14未分類レビュー（雪山装備）全体に公開

　もう絶対に買うことはないだろうと思っていたのに新しいスキー（K2 のスーパーファットスキークレッセンド 159cm）を買ってしまった。（つまらない話で恐縮です）
　以前スーパーファットのポンツーン169cmを使っていたがビンディング込みで2.6kg(片側）あり古希を迎えた頃にはその重さがきつくなり処分してしまった。そして代わりにセンター110mmのディナフィット「ワスカラン」167cmを使うようになった。こちらはビンディング込みで2.05kgと少し軽く今のところその重さが気になることはなく使えている。
　秋口に入った頃ヒマに任せてネット徘徊していてスペインのスノーインでまずいものを見つけてしまった。K2クレッセンドの159cm、これより長い板はあちこちのショップで見かけるが159cmは見当たらない。
クレッセンド 159cmの質量は1850gほど、これにTLTスーパーライト（取り付けネジ、リーシュ込みで約230g）を乗せるとワスカラン並みになる。
　ここから、「お前は馬鹿か、歳を忘れたのか、何回使えると思っているのか」と云う常識的なジイサンと「あのスーパーファットの浮遊感をまた楽しみたいのだ」と云うスキー馬鹿との鬩ぎあいが始まった。（実は今年の春から秋口にかけ以前勤めて会社から技術支援を頼まれ、減る一方だった僅かなヘソクリが若干持ち直したという背景もある。）
　どうやら159cmは世界的に品薄のようで早く注文しないと売れてしまうかもしれない。迷いに迷ったがお馬鹿な方が勝ってしまい、家内には機嫌が良さそうな時を見計らって話を切り出した。当然常識的なお言葉（小言）を沢山頂くが有難く聞き流し、最後に「好きなようにしたら」のお言葉を頂けた。
　ビンディングは春スキー用のナンガパルパットに付けているTLTスーパーライト（色々問題あり、後述）を時期的に被らないので取り外して使うことにしてスキー板とシールをポチンした。
　ところが1週間ほどしても発送されず、「書類上は発送センターに届いているはずなのに現物が届かない。もう数日待って届かなければキャンセルかサイズ変更をお願いしたい」という趣旨のメールが届いた。直ぐに「159cmがどうしても欲しい。1カ月くらいなら待つのでしっかり探してほしい」と返事メールを入れたら翌日に発送連絡が入った。HDLによって1週間ほどで荷物は届いた。通関手数料や消費税は事前にカード決済ができた。
　以前作ったスーパーライト用の取付穴あけ治具が残してあったのでこれを使って穴あけし、ベースワックス（レッド、バイオレット、ブルー）を2回アイロンで塗り込んだ。
　ナンガパルパットから取り外したスーパーライトだが問題点が3つ。
１．滑走モードでのブーツ踏み込みが滅茶苦茶固い
雪面が固い時はエイヤッとばかり踏み込めば何とか固定できたが柔らかい深雪では固定できないかもしれない。この対策として固定ピンの内側をヤスリで削って間隔を広げてみた。しかし実際にスキーに取り付けブーツを履いて試してみるとあまり効果は感じられない。このスーパーライトは出回り始めた早い時期に購入したもので同時期に購入した仲間も固いと云っていたが翌年以降に購入した別の仲間はそんなことはないと云う。現行モデルは改善されているのだろう。深い雪の中で滑走モードにできないなんてことになると困るので不本意ながら最新モデルを購入することにした。
２．クライミングサポート2段目が低い
ナンガパルパットでは2段目金具を少し起こし金具の細い支柱にブーツ後端を当てるようにすることによって2～3°ブーツ角度を上げるような使い方もして我慢していた。この方法は金具支柱がブーツ後端の金具で少しづつ削られてしまうようでできれば避けたい。
これについては皆さんもブーツ底に下駄を履かせたり2段目金具にかぶせ物をしたりと色々工夫されているようですが、自分としては2段目は従来通りのまま使え、更にもう一段高くできる方策を色々考えている所で取り敢えず0.1mm厚のステン板と30mm角の木片で作った脱着容易(?)なリフターを試行してみるつもりです。
最悪100grほど重たくなってしまうがテレマーク用の独立したヒールリフターを使う手もありかと思っている。
３，クトー取り付け部が機械的に弱そう。
スーパーライトは元々スーパーファットのような幅広板は想定していないようでクトー取り付け金具の板厚が薄く幅広クトーを使うと変形してしまいそう。
スキー本体に直付けするタイプのクトーもあるが、今回はベルトで固定するSKEATS Clawsの110mmを使ってみることにした。

　結局最新のスーパーライトもスノーインから購入し、先日届いたので古いスーパーライトと入れ替えた。ビンディング込みで2.07kg(片側）とワスカラン並みの質量で収まり、軽い踏み込み力で固定できることも確認できた。これで準備万端だ！

2024-09-15 過去の記録

2025-01-18 TLTスーパーライトのクライミ

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