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https://www.yamareco.com/modules/diary/364177-detail-261327
今回は、シナノのストックで真逆の経験をしたので書きたいと思います。
昨年5月上旬に購入した「シナノFast-115カーボンW」で、昨年5/22の伯耆大山から夫婦ともに使い始めたモノ。「長さ固定はレバーの開閉によりワンタッチで行え、回して固定するタイプよりも素早く簡単に長さ調節できる」という謳い文句と、ゲレンデスキーをやっていた時からの「ストックはシナノ」のイメージから前よりいいものを購入。
定価は2万円程度の商品で、それまでのDABADAの3000円のストックよりワンタッチで長さ固定が楽。重さはほどんど変わらないのに振り出しやすく気に入っていました。(ちなみにDABADAは2年以上使っていてまだ現役。コストパフォーマンスはとても高いと思います)。
このシナノのストックですが、5/29の鳥海山祓川登山口から残雪急坂を登っているときスポッと途中から抜けました。あぁ、ストッパーが緩んで途中のシャフトが抜けたんだなと思い、よく見てビックリ。中段シャフトのスリット部から全周にわたりスパッと破断してる!えーっ!
これからも雪の急登が続くため両方ストックがないとつらいので応急用に持っていた布ガムテープでぐるぐる巻きにして使い続けました。あとで山行記録を確認すると、使用開始から1年と1週間でした。
帰宅後のシナノお客様相談室とのやりとりは、、、
5/29夜:(当方→シナノ)画像を添付して問い合わせメール
5/30:(シナノ→当方)「ストップマークを超えて使用した可能性。ストップマークのわかりづらさについて課題として認識」と返信。保証期間を過ぎており有償で部品交換の旨。
5/31:(当方→シナノ)確認するともう1本のストックも同じ位置に亀裂が入っていたため、2本ストックを着払い(シナノ指示)で送付。
6/1:(シナノ→当方)「下段シャフトをストップマークを越えた位置で固定することによる破損。調査報告書を確認願う」旨、メール回答。
「え、もう現物を調査したの?」とすぐに返信がありビックリ!ところがその報告書の日付は「2021/4/2 シナノ技術開発部」となっており、ストックを試験機に固定し「瞬間的に荷重を加え破壊状況を確認」した実験結果で、中段シャフトの交換費用と返送送料を含めて2本分で5000円ほどを振込み、6/3に返ってきました。
当方からシナノに対しては、次の主張をしましたが認められませんでした。
・私も妻も使用する際には「ストップマーク」の位置にはすごく気を付けていて、それより上でストッパーを掛けたことがないこと。下段シャフトのストップマークより上にはキズ、スレなどがないこと。
・念のため確認したところもう1本のストックも同じ位置に亀裂が入っていたこと。調査報告書の日付は1年以上も前のものであり、全く同様の破損がこの商品に起こっていたのであろうことから製品の瑕疵ではないか。
今回の事案をの振り返りです。あくまで個人の感想。
・布ガムテープを持っていてよかった。応急対応のものは大切。
・主に奥さんが使っているストックが2本とも下段シャフトのスリット部に破断・亀裂が入っていた。登りでストックに力を掛け過ぎる傾向があるのかもしれない。(私が使っている2本は亀裂等入っていない)。普段から使った後は剣先などの汚れを落としたりしていたがこの部分が壊れるとは思っていなかったことから、日々の装備の確認が大事。
・ただ、ストップマークには気を付けてロックしており山登りとしては通常の使い方をしていた。過酷な環境下で使用するアウトドア用品であり、2本とも同じころが壊れたことや、調査報告書は過去に同様の申し出に対し試験機で瞬間的に力を加えたもので、繰り返し繰り返し力がかかる金属疲労を想定しているわけではないので、当該破損部分は製品の瑕疵(弱い部分)ではないかといまでも感じている。
・シナノのお客様相談室の対応は迅速かつ丁寧であるが、商品開発(改良)の本質の部分で私の期待する対応ではなかったこと(ストップマークがわかりにくいので改良との回答)。
・厳冬期の手が凍えるような厳しい場面で破断が起こっていたら応急処置もままならない。シナノの同様の仕組みのストックは(できれば保証期間内に)当該スリット部分を確認しておいたほうがいいなと思った。
結論として、このストックは部品を交換したので点検しつつ丁寧に使い続けますが、次に購入するときはシナノは選択しないし他の人にも勧めない(あくまで個人の感想です・笑)。
以上、山行中に装備が破損しそれを企業に修理依頼したときの反応が、モンベルとシナノで真逆だったという経験でした。
私もシナノのフォールダーフリーのカーボン製を購入して1回目の使用で破損しましたが、有償修理でした。決して瑕疵のあるような使用方法では無かったですが、こちらの説明はスルーされました。トレランポールのアルミ製も今まで3セット購入し、最初の2セットはガタ付きもなく良かったのですが、その後の修理した部分はガタ付きがあり、1回目で曲がりました。そのため、3セット目を最近購入しましたが、ガタ付きがあり、気になっていたのですが、こちらも3回目程度で曲がりました。ガタ付きのある片方の方です。
どうも最近のシナノ製は以前のものより作りが悪いように感じます。アフターサービスも、とても不満です。だからといって、代わりになるような使用感のバランスの良い商品も他メーカーでなかなか見つからないのが現状です。メイドインジャパンなこともあり、とても応援していただけに、大変残念でした。
追記:フォールダーフリーのカーボン製は、有償修理後、使用1.5年ほどで一番上のパーツが縦に亀裂が入りました。2本ともです。使えなくはないですが、怖いので使っていません。
コメントありがとうございます。使用1回目で破損しても有償修理ですか、そ、それはひ、ひどい…。例えば大転倒して負荷を掛けたとかなら納得もできますが…。
日本メーカーを応援したい気持ちがあるのは私も同じなんですが、問題の根本は破損しやすい製品をそのままにしていることであり、シナノのお客様相談室の対応も木で鼻をくくったように「答えありき」でガッカリでした。
カーボンの三つ折りの軽量のやつですね。HPには「本格的な登山にも耐える安心の強度!」と謳われてますけれど…。Japan Quality とも謳われていますが、私のは台湾製、フォールダーフリーは中国製です。製品の設計思想やアフターサービスの考え方が私たちが経験したものであれば、リピートはないかと。(決してそれらの国の製造が問題なのではなく、設計やサービスはこの社が国内で行なっているのに、ということです。)
どちらの製品もスプリングが入っておらず、衝撃がモロにカーボンに伝わることを考え、アフターサービスも考えると、↓のようなのがいいのかなと感じています。
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1140254
三つ折りのやつです。破損したのは、シャフトではなく石突きの上のカーボン部分が真横に割れました。雪面で破損しました。それまで使用していたアルミのトレランポールは2年使用していてそのようなことは1度も無く、使用方法もいつもと同じで新品なので、無償保証をお願いしたのですが、「カーボン製品は横の力に弱い」というメール返答のみで有償となりました。電話でも窓口の方にお伝えしましたが駄目でした。
アルミのトレランポール2セットの内、1セットは使用2年目あたりで強い力をかけたので曲がってしまい(これは仕方がない)、有償で修理に出しましたが、その修理されたシャフトが1回で曲がりました。ジョイント部分がガタついていたのと、よく見るとこれまでのジョイント部分より接続部が少し厚くなっていました。最近購入したアルミのトレランポールも同様で、ガタついていた方が曲がりました。曲がったトレランポールはどちらも黒色です。昔のトレランポール(青色)は丈夫でしたので、最近は以前と異なる会社へ製造依頼していて、微妙にかつての製品の品質が保持されていないのかもしれません(私個人の推測です)。
もしかしたら、ちょっと困ったユーザーがいて、シナノさんが苦労されたことがあって、以後、サービス方針を変更したのかもしれませんね。以前のシナノはアフターサービスに関しても評判が良かったので。
アンチショックは使用したことがないので何とも言えませんが、グリップしてほしい時に跳ね返りがありそうで、ちょっと不安です。
色々と情報をありがとうございましたm(__)m。
この話し進展がありました。6月に再購入した奥さんの中段部分にまたヒビが入りました。当然保証期間内ですし、使い方にはとても注意していたのでシナノに対応を求めました。加えて私の2本もヒビが入りました。
当初、シナノは補強対策品を送るとしていましたが、最終的には2セットとも代金返金及び前回の中段部分の部品代を返すとのことで終結しました。顛末はまたアップしますが、製品の瑕疵を認めたことになるのだと思います。
長文につき、メッセージをお送りしました。
ご確認いただければ幸いです。
日記をあげました。
ストックの破断は怖いですね...
壊れた時に怪我をされなかったのが不幸中の幸いです。
三脚などでもカーボン製品は普及していて私も使っていますが、カーボン三脚だと「耐荷重を大きく超える強い力を加えると割れる」「ストックのような使い方をすると壊れる」という話を聞いたことがあります。
そのため、ストックはあえて金属製のものを使っていましたが、まさかカーボン製ストックで実際に折れてしまう事例を目の当たりにするとは思いませんでした。
このストックは上段(グリップがついている)はアルミ、中段と下段はカーボン仕様です。カーボンは軽くて強い(そして高い)のが特徴ですが、中段はストッパーのところに縦と横にスリットが入っていて力が掛かり、破断しやすくなっていると思います(製品の特長上の問題)。シナノでは、万力に固定して瞬間的に力を掛けていますが、繰り返し繰り返しの衝撃が破断を生んだと思いますが、1年ほどで壊れてしまう(転んだ衝撃などでもないのに)のは困りものです。
装備は常に点検しておかないといけないのと、壊れたときに応急的に対処できるように考えておかないといけないのが今回わかったことでした。
直近の記録を再度拝見したところ、拍手を押したつもりでしたが、なっていなかったようで失礼しました。(写真は拍手していて最後にポチったはずだったんですが…何でだろ?)
ポールは困りましたです。材料に問題があるんですかね。スリットってなぜあるのでしょうか。切れ目があれば割れやすい構造ではありそうな印象です。私の薄口道具知識レベルですと他のメーカーでは見たことがないです。ポールのトラブルと言えば、私はBCで使っているブラックダイヤモンドのポールの先端は1シーズンで片方折れますね。激しい使用なので消耗品と割りきっていますし交渉の時間で貴重なナイスパウダーを失いたくないと考えていています。先端だけの交換は可能ですが往復送料と期間を考えると3継ぎ目を保有した方が時間の節約になるので買ってストックしています。夏用のポールも折れたことはあるのですが、3年目でぼろぼろでしたので寿命かなと。対応によってメーカーの印象が変わる世の中、日本語でメーカーへ直接ご意見が出来る安心の国産ですから納得出来る説明が欲しいですね。それじゃなきゃ仮にアフターの優れた海外製品ならばそちらに流れるのは必然でしょう。布ガムテープで補修とのこと、ご存知でしたら失礼しますが、緊急補修ならばダクトテープもお薦めです。似たようなものが仙台街中のモンベルにも有ったと記憶しています。https://www.amazon.co.jp/SOL-%E3%82%BD%E3%83%AB-%E3%83%80%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%97-12080/dp/B08LVF3G5J
シナノのこのストックは上段(グリップのあるほう)がアルミ、中段と下段がカーボンです。中段のストックに下段を挿入してストッパーを掛けるために縦と横にスリットが入っています。ただ、中段の一番下に重さのあるストッパーがあり、そのすぐ上にスリットが入っているので、横のスリットの半周部に亀裂が入りました。
カーボンは軽く強い素材だそうですが、あの縦横スリットとストッパーの重さは設計の問題だと思います。奥さんが使って1年で亀裂が入るのでは、もっと体重がある人が使えば容易に損傷が起こり得ます。
消耗品と割り切って部品取り用のをワンセット用意されているんですね。なるほど。カーボンよりアルミのほうが安くて割り切れるのかな。DABADAは3300円で少しスプリングが効くので(シナノのにはスプリングがない)安いわりにはしっかりしています。
布ガムテよりダクトテープのほうが伸縮性がないのでしっかり固定できそうですね。参考になります。
改めて見ましたが正当な使用方法にも関わらずドンちゃんさんも同じように壊れていて、2セット同時に壊れるのは明らかに使用の問題では無さそうですし、2021年の報告書と言うのも同様の現象がそれなりに起こっていると推測されるところ、会社目線の対応なのかな?と思っちゃいます。
6セットある手持ち(全てアルミ製)を見たらスロットもメーカーによってありました。1本150g位の軽量モデルもありグリップがスッポ抜けたり、ストラップが取れたり華奢ですが1年そこらで折れることはありません。
構造や素材の問題って素人には全くわかりませんが、一般的な使用において壊れないで使える軽くて良いものとメーカーやブランドを信じて購入しますから、少なからず体重を預けるモノが突然折れて怪我でもしたら叶いませんので、今後はソーユー会社からは買わない選択を取るしかないでしょう。
貴重な情報共有ありがとうございました。
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