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<泉ヶ岳がいかに素晴らしいか…>
仙台市街から車で40分余り、日本三百名山の泉ヶ岳（1,172m）とその後衛・北泉ヶ岳（1,253m）の登山口、泉ヶ岳スキー場に着く。この二座を周回すると約10�辧�夏は5時間ほど、冬の雪山だと6時間ほど（累積標高はコースによって900〜1,000mほど）。最初に登った2020年8月はとにかく東北とは思えない暑さでバテバテ、次に登った2021年1月上旬は深雪の表コース。スノーシューを持っていなかったので泉ヶ岳への往復3.5�劼世韻農紺貲佞世辰拭�このコントラストがすごい！
東京なら都心から調布くらいのところに1,200m級、冬だと上はノートレースのラッセルになり格段に難易度が上がる山があるということ。しかも往復渋滞しないという恵まれた環境。天候などで迷ったら泉ヶ岳！コースもバラエティに富んでいて冬は南西尾根などのバリエーションルート、さらに北泉ヶ岳から長倉尾根を経て三峰山〜蛇ヶ岳〜船形山への縦走など、超健脚者コースもあり飽きることがない山域である。（ちなみに泉ヶ岳〜船形山山域はくまモンもたくさん。）
<捜索について>
2021年11月27日夜遅く、YAMAPやヤマレコでコメントのやりとりをしていた方が泉ヶ岳の裏側の山域で行方不明になっていること、翌28日の捜索の参加者を募っているとのことを知る。知り合いは誰もいなかったし、自分に捜索なんてできるかどうかわからなかったがやれることをやろうと翌朝、参集場所のスプリングバレースキー場へ。警察、消防、県山遭協の方々と、まっすぐさんを始めとするYAMAPメンバー8名で桑沼の周辺とその往復を捜索。個人的には12月1回、圧雪になった厳冬期をはさんで、翌2022年4月に2回、5月に1回捜索した。このうち4/9の大捜索は25名以上が参集。これ以外にもそれぞれ小集団でレベルや装備に応じて捜索を継続した。
行方不明者のロストポイントである桑沼付近は林道部で山域としては低山だが、回数や人数をかけても発見されていないことから、この捜索を通じココヘリやjROなどへの加入、登山届や必要な装備の重要性などが共有され、捜索者同士の連携が飛躍的に進み、その後も一緒に登りにいったりすることが増えたと思う。
行方不明からもうすぐ1年、1日も早くご家族の元に戻って来られるように切に願っている。
<東北での山登りとこれからのこと…>
山登りを初めて丸4年。高尾、奥多摩、丹沢と東京近郊の山や金峰・瑞牆などを登り、さぁアルプスに足を伸ばすか…、というタイミングで仙台にきたとき、東北の山のことをほとんど知らなかった。SNSで聞いたり※、ガイドブックや山行記録で調べところ、まず近場の登れる百名山、だんだん遠くに、加えて二百名山、と経験を重ねて百名山十五座、二百名山十二座に登ることができた。正直を言うと、当初、飯豊や朝日に登れるとは全く思ってなくてとっても高いハードルだった…。
今夏に2年ぶりに東京に戻ってきて、北アルプスの表銀座ルートを2泊3日小屋泊で縦走、大天井岳や槍ヶ岳に登ってきた。表銀座コースは日本アルプスの公式サイトでも体験ルートから難関ルートまでの5段階中の4番目の「熟練者ルート」に分類されているが、そのルート上に東北の山々で経験したことがない、想定外・未経験のところは全くなく、アルプスを歩く人たちのペースより病み上がりの自分達のほうが速いくらいだった。東北の山々を回れたことでレベルアップしたのをはっきり実感できた瞬間だった。そして、一緒に山に登ったり情報を共有する仲間を作ってくれたみちのくの2年だった。
いま、2年前の夏に仙台に移ったときのように「どの山に登るか」迷っている。仙台のように渋滞もなく身近に登れる山がなく、アルプスはとても遠く時間がかかる。みなさんの山行記録などを参考に、あと10年はアルプスなどをバリバリ歩いてみたいと思っている。
※ヤマレコの質問箱（いま振り返ると恥ずかしいけど、結果的に教えてもらったほぼすべての山に登れました。）
https://bit.ly/3EKBgXI
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