首から双眼鏡をぶら下げて、ぶらぶら歩きだす。気温9℃と暖かくなってきた割に鳥の声は少ない。時間も時間だからと思いながら足下を見ながら歩いていたら、霜で柔らかくなった登山道にビブラムなどの登山靴のソール跡があちこちに。自分の足跡も同じかな?と思って時々振り返ってみたけど、ソール跡はほとんど残っていないようだ。
急坂にかかると、深く空いたストックの穴があちこちに。思いっきり体重をかけてストックを突いたんだろうけど、石突にゴムのカバーをしているようで、穴の大きさが半端じゃない。
頂上へ着く手前の上り坂で、立派な登山道具に身を包んだカップルがストックを突きながら、ドシドシと靴音をたてながら下って行ったけど、犯人かも?
道具は年々進歩し、アプローチも車のおかげで楽ちん。でも結果として、大勢の人が山にやってくる。良いことだけど、自然への影響を最小限にとどめるという、昔の山登りの思想?のようなものが忘れられ、街中と同じ感覚で山が歩かれている。
自分自身はできるだけローインパクトということは意識しているが、実際は難しいことが多い。靴はソールの浅いもの、ストックはできる限る使わない、車は、……とりあえずハイブリッド。難しいね。
頂上からは見晴らしもなく、ベンチも満員だったので、静かな場所まで行き、少し休んで下山。
舟形山付近で薄くなった頭に雨が当たってきたが、通称座談山を過ぎるころには一旦止んだけど、雲行きは悪いので急いで下る。
登山道のいたる所で岩を削ったり、土を削り、石を動かし足りしている場所が目立つ。良かれと思い、便利さを求めるあまり、自然へのインパクトを考えない人が多い。
葦毛湿原に着いたらまた雨が降り始めた。ここでも良かれと思い、木を切り、遷移した生態系を復元しようとして、自然へ強いインパクトを与えていることを考えてようだ。
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