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そのあと、ベンチに座り、なじみの喫茶店のマスター自慢の自家焙煎ブレンドコーヒーをポットからカップに注ぎ、ホオジロやウグイスの声を聴きながらゆっくりと飲み干す。
山の上では下界の雑音はほとんど聞こえず、疲れた体は余分な血液を脳に送らないためか、コーヒーの香りとともに仕事のあれこれをきれいさっぱり忘れさせてくれる。
浜名湖と太平洋、そして富士山がきれいに見えれば、勇気百倍、今日一日気分良く過ごせると思えてくる。
飛行機雲が見上げた青空を斜めに切り取って、音も無く薄く広がっていくのをボーっとしながら眺めていると、少し寒くなってきた。さあ下界に向かって駆け下りよう。