サンコウチョウは立夏とともに

　立夏、天気も良いのでいつのコースで富士見岩へ。登頂は二の次で、主目的は鳥見（バードウオッチ）。先週歩いた際にカワセミが奇麗な姿を見せてくれたので、柳の下のドジョウを狙って。砂防ダムの流れ込み近くに車を停め、外に出たらカワセミが２羽飛び立って山の中へ。しばらく待っていたが戻ってこないので仕方なく山登りへ。登山道を沢の本流が横切るところで久しぶりの「ツキヒホシホイホイホイ」、サンコウチョウが帰ってきた。じっとして耳を澄ませていたら、杉の木の間を尾の長いサンコウチョウがヒラリヒラリと飛んでいく。どっちにしろ映らないだろうと思いつつカメラを取り出すが、その間に上流に行ってしまった。
　気分よく沢を渡り稜線をめざし暗い樹林帯を登る。うれしいことにササで眺望が無かった三角点周辺が刈りはらわれ、南アルプス方面が望めるようになったが、残念ながら今日は雲の中。稜線の自然歩道沿いにはワラビが結構生えており少しだけゲット。今日は富士見岩から富士山は見えないが、常緑広葉の新芽と、ヤブテマリの白い花など見どころは多い。富士見岩によじ登りコーヒータイム。
　下りはもう一度のチャンスを狙って同じルートを下る。沢を渡り樹林の中へ入った時、下手くそな鳴き声と、先ほどより小さめのサンコウチョウが飛び去る姿。
　立夏に合わせ、南から繁殖のためやってきた鳥達を静かに見守っていきたいが、帰り道、大きなレンズのついたカメラを持った人。追い掛け回さないで。