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当時の原風景が確認できる場所のひとつ、静岡県の由比宿と興津宿の間にある「薩埵峠」（さったとおげ）。
ここを描いた歌川広重の「由井 薩埵嶺」（ゆい さったれい）は誰もが知っている浮世絵だろう。もちろん私も浮世絵は知っていた。しかし、この場所の「薩埵峠」という名称は今回まで恥ずかしながら知らなかったし、仕事でこの区間はたまに在来線移動をすることもあったが、どこにその場所があるかも知らなかった。
今回、この地を通り、天気にも恵まれ、薩埵峠からの絶景を堪能することができた。広重の浮世絵と比較しながら写真もヤマレコにアップした。
広重の「由井 薩埵嶺」の浮世絵は富士山の形を見てもわかるがデフォルメされている。たまたま自分がアップした薩埵峠のパノラマ写真がスマホで見ると横圧縮された形で表示され、もしやと思い画像で遊んでみた。広重は薩埵峠の実際の風景の横方向を約５０％圧縮して描いているのだ。最初はデフォルメした富士山を崖側に寄せて描いていると思ったが、そうではなく全体を約５０％横に圧縮して描いているのだ。横方向に約５０％圧縮することによって急峻な斜面を断崖絶壁として表現している。
この浮世絵は、ただ単に景色だけでなく、断崖絶壁に２人の旅人が引け腰で富士を眺めている光景をくわえてあり、凄い表現力だな〜と感心させられてしまう。
この時代、海外では整った宗教画などが多かったように思うが（美術に疎いので間違っていたらお許しを）、庶民の心を今も昔もつかむ広重の絵って凄いな〜と思うし、こういった天才が活躍できた時代でもあったのだな〜と思ってしまうのでありました。
私の薩埵峠のヤマレコもご一読いただければうれしく存じます。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3802137.html
この日記、拝見させていただいて本当にびっくり！(*ﾟДﾟ)
タイトル通り、広重スゴすぎますね！
そして、そのことを見つけ出したskiboyさんもスゴいと思いした！
コメントありがとうございます。
最初は富士山を山側（崖側）に寄せて描いているのかなと思いましたが、横圧縮してみると、寄せているのではなく、圧縮による効果だったのですね。帆掛け船も実際は不自然な大きさになりますが、表現方法としては有効ですし、それができる自由な気風というのが素晴らしく感じました。
ただただ驚きで、レコに追記でなく、日記として改めて書いてみました。
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