『どちらにしようかな』と選択する場合に、『どちらでも同じようなものだよ』と言う人がいます。『鶏が先か、卵が先か』は循環関数のように無益な議論であるとの考えです。
私は『卵が先』と考えていこうと思います。人間の親（鶏）と子（卵）に置き換えて考えてみました。子は何らかの影響を親から受けていますが、親が先と考えると、そこには知らず知らずにある種の支配と服従の意識が生まれ、当人たちには気が付かないレベルでも無意識（阿頼耶識とも言います）の中に、その種が成長してしまうと思います。親が『子は確固たる個人であり絶対的に尊重される存在』という立派な考えを持っていれば問題は少ないと考えますが、尊重など微塵もない親や子供を私物のように扱う親も存在しますし、尊重意識より支配意識が強い親が多いのではないかと思います。それでは、親殺しや子殺しに発展してしまうのも想像できます。
私としては、子を尊重することができる下地の教養として、『卵が先』と考えたいと思います。ちなみに、科学的（数学や生物学など）には卵が先と考えられているようです。
また、個人的に嫌いな言葉あります。『いずれにいたしましても』という言葉は、よく使う人がいますが、とても嫌いな感じがします。今の政治家が国会答弁で何回繰り返したことか、とても頻繁に使う『いずれにいたしましても』です。『白熱の議論を幾らしても結論はこうですよ』という指摘や批判をかわし暈してしまう逃げのテクニックのように思います。反面教師にして、逃げることなく真剣に『これはこうだから、こうします、こうなります』と言える人に私はなりたいと思います。
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