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図解左（最初の転倒）：
沢の流れを堰き止めていた直径１０ｃｍほどの枯木を踏むと折れて前方に転倒。その枯木で堰き止められてやや流れが深かった処に没水してズボンとシャツがビショビショになってしまった。カメラも手に持っていたので少し濡れたが動作異常はなかった。
写真中（滝上から滑落）：
６ｍ程の滝上から滑落。向かって左手から取付き、上部で少しトラバースして落ち口へ、ヌメリで黒くなっていた外頚気味のスタンスを慎重に立ったつもりだったが、不覚にも滑り両手両足が滝から離れて落下しました。数ｍの高さなので、脚から着地しようと脳が反応、とっさに手足を動かして滝にしがみつかないよう自然に任せました。重いザックを背負っていたので自然と身体が後方に倒れていきましたが、着地（深さ30ｃｍほどの浅い滝壺）はザックがクッションとなり怪我はありませんでした。全身ずぶ濡れでしたが、この時カメラはビニール袋に包んで胸ポケットに入れていましたので没水を免れました。8ｍｍ15ｍの補助ロープを片手に持っていたので不覚を招いたようです。
図解右（躓き転倒）：
古い倒木を跨いだ時、2ｃｍほどの枝の残骸に左脚のズボンの裾が引っ掛かり転倒。太い倒木だったため、転倒した身体より引っ掛かりが高くにあり、背中のザックが重いので立ち上がることが直ぐにはできませんでした。ハイジから見ると何ドタバタしているのか不思議に思ったでしょう。この時は、補助ロープを肩にかけカメラを手で持っていましたが、とっさの受け身でカメラを岩床から守りました。
以上、３度の不覚を食らったのですが、長年の沢登りではヒヤッとすることはあっても転倒することは殆どありませんでした。有っても１日１回でした。それが今回は３回も転んでしまいました。とても嫌な不吉な思いに駆られ、家に帰ったら酷いことが起っているのではないかなと想ってしまいました。家に帰っても酷い変わったことは無かったのですが、そうすると何故不覚を取ったのか、『もう沢登りは止めとけよ』との天からのメッセージなのか、などいろいろ考えた結果、次のようなことが遠因としてあるのかなと思いました。
最近までカメラ撮影と記録メモはハイジの担当で、私はルートファインディングとパーティーの安全確保を担当していました。それまでハイジはカメラを手にぶら下げて歩くため岩にぶつけたり落としたり置き忘れたり没水させたりして、１〜２年ほどでカメラを買い替えていました。業を煮やした私は、カメラ撮影も私が担当することにしました。そして３年前からはヤマレコ投稿を始めました。今回遡行した丹沢・世附・井戸沢は、記録はあるものの、遡行図は見当たらなかったので、『私が描いて投稿しよう』などと雑念が働きました。そう考えると細かく写真撮影とメモを取ることになりました。ルートファインディング、安全確保、写真撮影、メモ書き、ととても多忙な沢登りになっていました。『ヤマレコ投稿を良いものにし、拍手を沢山もらいたい』という雑念に捉われ、眼の前に潜む危険に対処するという一番大切なことが疎かになっていました。そのことを最初の転倒で気が付かず、二度あることは三度起きてしまいました。この雑念（ヤマレコの拍手狙い）があっては不覚は繰り返され命も危ないと思い、遡行図作成は先人とプロとセミプロにお任せして、その方々の記録と遡行図に頼ることに徹することにしました。それに重箱を突くような小さな沢では遡行図が無くても登れるし、むしろ無い方が未知の沢を登るという楽しみも増すのではないかと思います。
この雑念は大昔の私が気づいていたことでした。中学生の頃、山歩きと写真を趣味にしていましたが、『写真を撮りながらでは山登りに集中できない』など写真撮影に凝ると危険が増すと判断して、写真はあくまで記録の補助道具としました。なんだ、情けなくも今までの私の人生は、中学から一歩も進歩していないではないか（笑）
yasuji-さんこんばんは。
大事に至らず何よりでした。
ほんの小さな動作が転倒などにつながるということ。私も肝に銘じておきます。
そういえば仕事で歩いているとき、図面や資料をクリップボードに挟み、カメラは首から下げ、おまけに赤白伸縮ポール×2を片手にという、登山を始めて1年ですが、なんと無謀なことをしていたのかと自省の念でいっぱいの今日この頃です。そういえば昨年の丹波の仕事山行で1日1回は転倒して帰宅すれば「あおたん」ができていました。
yasuji-さんのお話、自分の経験も踏まえ次回の仕事山行からは工夫します。
sabo1さん おはようございます。
コメントありがとうございます。
千手観音ならともかく、常人の手では１人２役がいいところなんでしょうか。滝上から５ｍほどの転落は怪我もなくてとても幸運でした。私よりsabo1さんの測量道具一切を持つ方が大変そうです。お互い気を付けて山を楽しみたいと思います。
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