昼休みの戯言です😊駅物語

到着した時には夕暮れになっていた。
居酒屋はあったがランチが食べられる所がなくて‥駅の立ち食い蕎麦に入る。
カウンターの中で慣れたおばちゃん1人‥。
三島コロッケ蕎麦‥名前で注文してしまった。
手際よく、麺を茹でて、現金精算。
一席だけのテーブル席には、おばあちゃんがいた。

私は、ザックを下ろして、コロッケ蕎麦に温まると思わず、美味しいとつぶやいてしまった
するとおばあちゃんが「私はあまりの富士山の美しさに途中下車してしまいました。もっときれいに見られる場所はありますか」と私に聞いてきた。
「バスで行くとあるけどー帰りのバス時間も確認した方がいーよー。」と言って店を出た。

カウンターのおばちゃんは
「仕事帰りには、ここの山菜蕎麦を食べて帰るんだよー！」と言うお客さんにお蕎麦を茹でていた。

高倉健が出てきそうなシーンだ。笑っ

店を出た後に、あー、おばあちゃんにもう少し親身になってあげれば良かったなーと思った。
振り返るとおばあちゃんはバスには乗らないで、大きな荷物を引き摺りながら、建物が少ない方へ歩いて行くのが見えた。
富士山が見える所を探しているに違いなかった。

富士山🗻は日本人の宝だねー。

駅には3人しか座れない木のベンチがあって‥待ち時間まで、そこで、羊羹パンを食べた。
羊羹とあんこと生クリームで口の中が甘さのデパートになった。

山から降りると水洗トイレ🚽の素晴らしさをつくづく感じて感謝する。笑っ

遠くの線路からヘッドライトを輝かせて電車がやってきた。
さあ‥富士山の見えないあの街へ帰ろう。