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【9月14日】8時30分頃、富士吉田口五合目を出発しました。出発後、すぐガスに包まれ、途中霧雨もありましたが、ゆっくり登って何とか最初の山小屋である「花小屋」まで到着しました。ここで10分くらい休憩をとってから登り始め、その後、幾つかの小屋前で休憩を取りながら登って、13時15分に八合目まで行きました。標高は3040mで雲海が綺麗でしたが、台風が近づいてきているせいか、気圧が低く、空気の薄さも実感できました。
この後、山頂に行くかどうかについては、八合目から山頂までまだ3時間近くかかること、予約していた山小屋に17時までに着かなければならないこと等の理由で、ここで引き返すことを決めました。
登ってきた道を下りていくと、途中でツアー登山者の列で大渋滞していました。9月でもこれだけの人が登るのかと思うと、正直驚きました。
16時20分頃、予約した山小屋に無事到着し、到着後すぐ夕食を頂き、一段落してから小屋前で数枚、風景写真を撮りました。きれいな雲海にしばらく見とれていました。寝室は宿の人の計らいで個室を用意して頂き、ゆっくり休むことができました。
【9月15日】トイレに行こうと2時過ぎ、目が覚めると、小屋の外では激しい雨が降っていました。トイレを済ませた後再度眠りにつき、5時頃に起きてみると外は大雨と暴風の世界になっていました。5時30分に朝食をとり、レインウェアに身を包み、6時30分に下山を開始しました。泊まった小屋の標高は2740mで、五合目までは時間がかかることを見越して10時頃までに下りれば良いと思い、ゆっくり下山しました。暴風に飛ばされる雨粒は痛く、まるで小石をぶつけられている感覚と同じでした。ゆっくりそして確実に下山し、7時50分に五合目に到着しました。今回は、雨の中の山歩きとなりましたが、非常に貴重な経験となりました。レインウェアやザックカバーが本来の威力を発揮してくれたおかげで着衣やザックの中身は全く濡れませんでした。それだけでも十分気分が良くて、満足感と達成感を得ることができました。五合目ではお土産を買ってから帰りましたが、帰路、山梨・静岡県境付近で豪雨に遭い、台風が近づいてきていることを実感しました。
【追記・9月16日】朝5時頃、台風の進路予想図を見てびっくりしました。静岡県縦断のコースになっている!山小屋では出発前、選択枝の一つとして、山小屋にもう一泊して16日7〜9時頃に下山しようかという案がありました。しかし16日はもっと荒れるということが事前に分かっていたため、この案を実行するのを止め、頭の中では1時間でも早く山を下りるということしか考えていませんでした。台風は8時少し前、豊橋市に上陸後、午前中に長野南部、山梨を通過して、午後は埼玉、栃木、福島を縦断し、まもなく三陸沖に達するようです。この実際の進路からも分かるとおり、台風が富士山に最接近した時刻が10〜12時だったようで、改めて16日下山中止の判断は良かったと思っています。
来週の21日〜22日に再度、吉田口から登ってみようかな・・・と思っています。今年はまだ一度も山頂に行っていないので・・・。
もう今度の挑戦が、今季最後になりそうですね。
文章の量からも富士山への思い入れが感じ取れます。
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