山を離れて思うこと

最後に山に行ったのは、去年の8月なのでもうすぐ1年になろうとしています。決して山が嫌いになったわけではなく、違う趣味にハマっているのが理由です。

それはそうと山を離れていますが、最近、かなり違和感を感じた出来事があったので書いてみます。

新宿駅での出来事です。金曜日の夜、これから出発するであろう初心者っぽい３０代前半と思われる男性２名の会話が聞こえてきてしまいました。

男性A「わ-、ついに剱だよ」
男性B「だね。山登ラーとしてはやっぱ剱でしょ。」
私（心の声）「え、剱へいくの？、何回目の登山なの？」

その後映画「岳」の話をしたり、どうやら、去年初めて富士山を登り山を始めた感じ。


男性A「ザック重いのが嫌だけど、テントってかっこいいよね。」
男性B「でも、テント建てられるかな？」
男性A「大丈夫じゃねぇ？店の人も簡単だって言ってたじゃん」
男性B「そうだな、最悪山小屋泊まればいいし。」
私（心の声）「え、テン泊？かっこいいってなんだ？そもそもテントの立てる練習はしてないのかよ。」

この後の会話聞いていませんが、装備は、２人とも明らかな新品のザックでしたし、靴も服も新品のように見えます。全体的な会話からとても剱に登るようなレベルではありません。


テント泊で剱ですよ。

こんな、軽い気持ちで登るような山なのでしょうか？
空恐ろしくなりました。

夏の剱の混雑からして、このような初心者が石を落したら・・・、テン場で騒いでみなさんに迷惑をかけるのではないか。（僕は怒鳴りますが）

去年までもいろんな人がいましたが、ここまで軽い感じなのは初めてでした。



ここ数年、登山ブーム、それもテントブームがあるように感じています。
荷物、食事は軽量化され、格好もおしゃれになり、登山は身近になりました。このこと自体僕は肯定派です。どんどん山に行く人が増えればいいとも思います。
ただ、簡単に始められる分、今までの良い常識まで失われつつあることもまた事実だと思います。（私自身、山岳部上がりなので古い体質だとも思いますが）
無雪期であっても地図の読み方、ロープの結び方くらいは学んでほしいし、テン場での振る舞いや幕営技術は最低でも習得してから山に行ってほしいと思います。

私は１年近く登っていない分、余計に違和感を感じたので思わず書いてしまいました。（おじさんだなって自覚してます）

乱筆、乱文お許しを。