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2013年12月04日 20:52登山全体に公開

冬富士の登山についての注意(私なりの見解)

先日の遭難事故、大変痛ましく残念でありました。
改めてご冥福をお祈り致します。

今回、日記をまた書かせてもらいます。
これはあくまで私の見解なので参考程度でお願いします。
今年もまだまだ冬富士に挑戦される方は多くいると思います。
私は春夏秋冬と一通り富士山の頂上を何度か踏む事は出来ましたが、はっきり言ってたまたまだと思っています。
私は登山歴はたったの7年。年に10回ほどしか入山もしません。
そして、登山の技術はほぼ独学。
長くやられている方からしたら、ほざけ若造が。と、思われるでしょう。

私が冬富士の初登頂を果たしたのが登山を始めて2年目。
しかもジャージとスニーカーのみで登頂してしまい、死ななかったのが奇跡的でした。完全に山を舐めてました。
その時に富士登山で有名なSさんに酷く怒られ、そしてそれから交流させてもらっています。
そう、若く体力自慢だった私は日本の山だから、夏は登れたからと調子に乗っていました。
この時は運良く登頂でき、しかも怪我なく下山も出来ました。
しかし、8合目で強い風に吹き飛ばされ、雪で埋まっていた山小屋の屋根に叩きつけられた。屋根がなかったら死んでいたでしょう。
このような若き日の私のようなバカな一般人もいます。
今考えるとほんとバカだったと思います。
怒って下さったSさんのおかげで装備を初めて揃えました。
大変感謝しております。

2度目。私は登る前に訓練の為に6合目まで入山しました。
頂上を目指す為に独学で学んだ知識を元に6度訓練しました。
でも正直、独学にも限界があります。
登山をする人の8割は独学と言われています。
私はたまたま山岳救助隊の方が訓練していて教えてもらいました。
ヒマラヤ登頂者にも会い、3時間も私に付き合ってくれました。
そして、それから3回厳冬期に単独登頂出来たのです。

何の自慢にもなりません。
そんな山行も所詮自己満足なのです。
私が言いたいのは厳冬期の富士山は人間の行くとこではないと言うことです。
これだけ教えてもらったりしてもそれから2度滑落しました。
これもたまたまたくさん重ねた訓練のおかげで無傷。
しかし、経験とかの問題ではなく、運が良かったのです。

冬富士は私が聞いた話だと体重65kg以上、体脂肪率は15%以上が望ましいと、聞きました。
冬富士に行った時は体重72kg、体脂肪率18%。今年の私は体重60kg、体脂肪率6%。完全に不適合者です。
行ったら高確率で低体温症や凍傷になる可能性があります。
冬富士の登頂は天候次第で状況は大きく変化します。
最大瞬間風速は96m、体感温度は氷点下30度以下です。
当然、ザックの中身は全て凍結し、眉毛も凍る。
しいては、自分の汗すら凍り、服のタグは自分の汗が染み込み凍り、チクチクする。
深く呼吸をすると喉が凍りつくので当然筋肉疲労が激しくなり、転倒、滑落と、なります。
冬富士では絶対に転んではいけないのです。
上に行くほど傾斜は凄くなり、休憩する場所もほぼありません。
つま先立ちばかり続くので足がつります。転倒、滑落です。
そして、8合目から上は富士山特有のブルーアイスが行く手を阻みます。
これは恐ろしいです。コンクリートのように硬く、ピッケル、アイゼンはたやすくはじき返えされる。カッティングも難しい状況なのです。
そして、頂上付近にそびえ立つセラック。これが風に飛ばされ、弾丸となって登山者に襲いかかります。直撃したら…です。

最後に、皆さんはあぐらの状態から両足共に片足だけでそのまま立てますか?
立てないのなら冬富士は諦めて下さい。経験、体力、知識、精神力、気力、体幹が伴ってないと必ず事故になります。
私が言うのも微妙ですが、単独はやめて下さい。そしてザイルは決して結束しない方がいいです。
冬富士は雪山ではありません、氷の山です。
私は厳冬期富士山の「登頂者」ではなく、単なるたまたま生き残った「生存者」に過ぎない。
冬富士の体験談はそんなに多くないので判断材料の一つにしてもらえれば幸いです。

あくまで私の意見ですので悪しからず…
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