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中年より、単独山登りをし、テント泊して、初めて色々な事が解ってきた。本に書かれていても、知識として吸収できていても、その場で用足らずや無に等しい。実体験して徐々に知る事多く、又不便を生じるが故、いろいろ工夫の努力をする。
『生きて行く為の学びの殿堂であると言われる由来であろう。』
道に迷ったことは幾度ともある。
縦走の初めに、水の供給を怠り（地図でワサビ�瑤良充┐膿紊�あると思った。）持参した食料は水がないことに用足らず、当然夜はまともに眠れず、夜明けを待って歩むと同時に水捜し、荷の重さに足は運ばず、道は上り下りの連続で、しかるに歩くのみ。水場ありの目印で、たどり着くや、音が湧く、地の底から音が湧く。カエルの鳴き声がグェーグェーグェーとかゲコゲコとかガーガーとか、その声は自分に語りかけてくるように、神々が造った水が湧く。又小さな指の大きさ程のクリオネのような何か生物にも見えたかのような二つの眼を持った白い物体が確かに見えた。
得た水で、米を炊き、ラーメンを食って、腹一杯になっても、すぐに力は出てこない。
鋭気の萎えた所で、反対の側から縦走の人と出会い道中の情報とか二言三言話しするに力づく。解っていても忘れてしまう。
水が一番の大切さを、
最初は、時間と距離を気にして歩いた。
長年携えた習慣であろう。
自然の満喫を忘れてしまっている。
そのうち感覚で解ってくる。
二つか三つか山越しゃ、次の三角点。
滝があれば行をする。
失敗をして知恵がつく。
生きる為の喜びを味わえる。
金銭で買えないものがある。
又、生きる上で食文化を考える。
食するに今や金銭で事足りる。
あたりまえのこと！して食となる。
生鮮品の存在は、言うまでもなく、時を期しての循環作用。
米で例えば稲を植え、水や養分を与え四季を通じて穀となる。
よって自然の恵みに祈願する。
されど金と成りうる紙は、自然の循環無きにして、印刷するが量知らず(底知らず)
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