山スキーMLの終幕と偉業

2021年10月31日、山スキーMLが幕を閉じた。

管理人のS山さんより”良くないお知らせ”が届いたのが9/6。
永年の感謝を述べる投稿が続き、違う形で存続を提案される方もおられたが、10/31の23:48の投稿を最後に、静かにその役割を終えた。

山スキーMLは1999年1月開始、自分は2003年から参加していたが、皆様の素晴らしい情報や報告に圧倒されて一度も投稿することはなかった。最後にお礼だけ投稿するのも憚られたため、ヤマレコ日記の場をお借りして管理人のS山さん、ならびに、MLでお世話になったみなさまに、心からの感謝を申し上げたい。本当にありがとうございました。

インターネットの普及に合わせてコミュニケーション手段も変化し、MLは時代に合わなくなったといえばその通りだろう。
登山の世界では『山行記録』というフォーマットを使って、山の愉しみや危険に関する情報を共有している。情報共有は、誰かから提供される情報があって初めて成立するのであって、多くの客観的な情報が集まることで有意義な共有の場となる。登山者は、自分が山を楽しんで生きて帰ってくるために、他者が提供してくれた情報を活用するし、他者にも生きて帰ってもらうために自らも情報発信する。
山スキーMLは、管理人S山さんの善意によって共有の場を維持され、MLメンバー（自分のような不良メンバーを除く）の善意によって有意義な情報共有が実現していた。メールだけの繋がりなのに不思議な連帯感もあり、山スキーをご一緒する機会にも恵まれた。

絶対に生きて帰ってるために、自分と他者のために、有益な山行記録を残していくようにしたいと思う。