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2022年11月03日 19:47未分類全体に公開

槍ヶ岳は遠かった(too far)

2022年は、大きく飛躍した年だった。

1.年初の雪との格闘👏
2.3月の積雪期の燕岳初登頂👏
3.鈴鹿7Mt.縦走 (5Mt.まで) 💔
※(7Mt. 2022年11月16日達成👏)
4.白峰三山縦走 (北岳のみ)💔
5.塩見岳&蝙蝠岳縦走👏
6.劔&立山縦走👏
7.奥穂高岳&涸沢カール👏
8.白馬&不帰嶮&唐松岳縦走👏
9.白山縦走《美濃禅定道》👏
10.旧ボッカ道(間ノ岳ピストン)👏

天候のせいで来年に流れてしまった計画もある。
中央アルプス縦走
何度も挑戦しようと試みたが、天候に阻まれた。
仕事の休みと、天候の合致。
これがピッタリ合致するのは、本当に奇跡である。その意味では台風のほとんど来なかった今年の秋は奇跡だったと言える。

2022年は、十分過ぎるほど満足のゆく年であったが、駆け出しの趣味登山者が、脱初心者を宣言するには一つやり残した事がある。
槍ヶ岳だ。
個人的にはさほど興味は無いのだが、巷では圧倒的な人気を誇る畏敬の山だ。そんなことから私も軽くは挑戦する気にはならず、一番最後まで取っておいた、大御所といった感じだ。
ピークを取るだけなら、日帰りで即可能であろう。しかし私の槍ヶ岳の初登頂がそんなに簡単では、勿体ない気がした。ドラマが欲しい。
俺はロマンチストなのだ。
実は今日、表銀座のピストンで、冠雪した槍ヶ岳の初登頂を目論んでいた。往復約40kmの薄化粧の表銀座。最高の演出である。
4時間かけて23時過ぎ、中房温泉の安曇野市営 第1駐車場に到着した。
驚いたことにほぼ満車である。
夜中にもかかわらず車は断続的に上がってくる。
昨年の同日、蝶ヶ岳から常念岳を縦走した時は、ほとんど人に合わなかったので、祝日でも人はいないものだと決めつけていた。
ここは違う。人気の高さが圧倒的なのだ。小屋最終日の今日を狙って来てる人達かも知れない。
ほとんどは燕岳若しくは大天井岳までの登山者であろうが、帰り道の登山道は泥濘となるのは明らかだ。やってきた車の人達に出発する気配はない。
私の計画ではこの後0時過ぎには出発して、5時前には暗闇で大天井岳初登頂を果たし、表銀座縦走を敢行している筈であった。用意に取り掛かろうとしたその時、事件は起こった。ポケットから取り出した車のリモコンキーが、手から勢いよく滑り落ちた。
すぐ見つかるかと思ったが、ヘッドライトで局部的に照らしながら探しても一向に見つからない。
30分経過しても、しらみ潰しに座席の下を探してもどうしても見つからない。鍵をこのままにしては出られないのは当然だが、出発にケチが着いた。得体の知れない嫌な気分になった。
情報では槍ヶ岳は、2日前に冬を迎え積雪し、今日の登山指数は強風Cであった。それでも行く気は盛んであったが、冷静に考えれば、最近、雪の北岳で遭難死亡事故があったばかりであり、ロングの雪の表銀座を真新しい登山靴でピストンするのは如何なものか?
なにか(something)見えない力が登山を止めさせようとしているのではないか。
車のリモコンキーを車内で落とすのは初めてだし、30分探しても見つからないなんてことは尋常ではないのである。
こういう時の私の決断は、速く、後を引かない。
長距離ドライブをしたと割り切り、4時間かけて来た道を、4時間以上かけて帰路に着いた。
槍ヶ岳は、今日ではないのだ。
来年やろう。
槍ヶ岳の華々しいデビユーは幻に消えたが、撤退の決断は見事にできた。
残り少なくなった2022年も、まだまだ登山には行くが、撤退の決断がちゃんと出来たので、初心者マーク🔰は外してもいいだろう。
脱、初心者宣言だ。

※車のリモコンキーは、運転席の座席の隙間に落ちていた。明るいところで懐中電灯で照らすから分かるのであって、あの時も当然ヘッドライトを当てて見てるが、気付けなかった。
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