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「センス・オブ・ワンダー」を読んだ。
もともとこの本の名前は、僕の尊敬するクライマーが彼自身のルートにつけた名前として知っていた。
彼は子育て真っ最中にこの本に大きな影響を受けたらしい。読み終わってなるほどなあと思った。この本あってのあの家族なのだろう。
媒体の規模はさておき、自分の山やクライミングの記録を出す機会が徐々に増えるにつれ、やっぱりフィールド活動始めた頃(たとえば小中学生時代のクワガタ採集やイワナ釣り)とは自然に対する向き合い方は変わってきている。興味や好奇心に加えて価値に目がいくというか。他人に見てもらうことで初めて成立する感。無意味な行為の中に強引に意味を見出そうとしてる感。
今日だって血眼になって雑誌記事の原稿を書いて、だんだんやってることが訳分からなくなって、逃げるように図書館に行ったのだ。
多かれ少なかれ他者と関わりながら社会の中で生きていくというのはそういうことなのかもしれないので、別にそれを今更悲しく思ったりはしない。山に行って記録を書くという創作活動そのものは純粋に好きだし。
でも、いつのまにか失ったそういう真っ直ぐな目の輝きを自分にとって身近な存在(子ども・イヌとか?)が放つのをそばで見ていることが出来たら、それは自分にとっても素晴らしいことだろうなと思う。
もうこの先やりたいことが特に無いってのがちょっと悩みだったけど、やっぱりあったわ。
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