われ敗れたり 米長邦雄

永世棋聖とコンピュータとの対戦について。
ニコニコ動画でエラい視聴者数かせいだそうな。

将棋しないんだけども、結構面白かった。
手の意味とかほとんど分かってないんだろうけど、書く側も意識しているようで読みやすかった。
対コンピュータ向けに自分の色を消して、自分の色を出さないといけないところで自分を出せなかった、というのが負けにつながったと本人が書かれていたけど、永世名人が自分を殺して対局する、という勝負にこだわったトコロが勝負師を感じさせて、カッコイイ。

プロ棋士はコンピュータなんかに負けない、というのがロマンなんだろうけど、負けてもこの人が支持を得たのはやっぱりコンピュータの方が強いと認めた上で研究して勝負に拘ったトコロなんじゃないかなーと思う。
自分のスタイルでコンピュータに勝てれば良いんだろうけど、自分のスタイルを通してコンピュータに負けるってのは、ちょっと寂しい気がするし。

んー、こういうの読むと将棋始めようかなと思ったりするなぁ。