![]() |
![]() |
![]() |
第111回企画展「弥生人は二度死ぬ―再葬墓ってなに?」を見に群馬県立歴史博物館へ。
1)弥生時代の墓は西日本と東日本で大きく異なる。
九州地方の甕棺墓と東日本の再葬墓を比較展示。
甕棺墓は体に合わせて大型化。再葬墓は骨壺に合わせて骨を処理。
2)再葬墓は遺体を一度土中に埋めたり、さらしたりして白骨化からの土器に納め、再び埋葬する墓。この過程が一連の儀礼行為として捉えられる。二度の埋葬を経て、死者が祖先に仲間入りすると考えられていた。
3)岩櫃山(群馬県東吾妻町/標高約800m/急峻な岩山)に
再葬墓をつくった弥生人。昭和14(1939)年、杉原荘介により、鷹の巣岩陰遺跡の発掘調査。弥生時代前半の完全に近い土器が19点と石器、人骨片が出土。
4)群馬県地域は弥生時代の再葬墓が盛んに営まれた地域の一つ。土器の文様、穴に埋める土器の数など、東北地方と中部・東海地方の両方の影響が見られる。
5)沖縄地方の洗骨葬。1977年沖縄市園田の洗骨葬の写真資料の展示。とても貴重なものが見れた。
〜講演会より〜
【結論】“洗骨改葬習俗”と“両墓制”は別のもの。
〈人類による死の発見〉死は、所与の生理ではなく、人間が発見し創造した文化。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する